無事の終演、おめでとうございます拍手

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すべて終わったので、私も感想を少しばかり。

*遠慮なくネタバレしています

 

 

何といっても、開演前の場内アナウンスが稲垣吾郎さんというゴージャスなサプライズキラキラがたまらなかった。

15分前と5分前の2回も吾郎ちゃんの語りが聞けるって、始まる前からなんて贅沢!

しかもそのトークがめっちゃ面白い爆笑

私は昔から三谷幸喜さんの舞台をよく観るので、三谷さんがこういう「仕掛け」をちょいちょいするのは知っていたから、今回も「なるほど」って思ったけど

こんなに面白い場内アナウンスは三谷舞台でも珍しい(笑)

吾郎ちゃんがラジオで「三谷さんが書いた台本と、アドリブも少し」で喋ったって言ってたけど

吾郎ちゃんのキャラクターと、しんつよへの愛がほどよくブレンドされたトーク内容で、NAKAMA的には超満足!なアナウンス。

しかし、ラジオみたいに曲紹介があって、それがテレサテンの「別れの予感」ってwww

そのチョイス、なぜ(笑)

と、客席かなりザワつき

しかもさわりだけ流すのかと思ったらガッツリ1番全部テレサテンの歌声聴いたので、またそこでもザワつく客席。

え、まさかこれフルで聴くの?と私もちょっと動揺したぞwww

そしてその曲がフェードアウトしたら、ゴロちゃん続きを喋るのかと思ったら・・・何もなし。

あれで終わりかーーーい!!!

と、またまた客席ザワついた(笑)

 

で、5分前にまた「さっきの話だけど」って再び吾郎ちゃんのアナウンス入ったから、不意を突かれて客席またザワつく。

って、もーホントに退屈しかなった・・・

舞台が始まる前の客席「あっため」。アイドリングみたいなもの、ってゴロちゃん言ってたけど。

あんな贅沢な時間、なかったわ。

そして、拍手喝采で舞台が終わった直後に、まさかの終演アナウンスまで吾郎ちゃんがするとは・・・!

始まる前も始まってからも、そして終わってからもNAKAMA大満足!な舞台でした。

「burst!」は二人舞台だけど、吾郎ちゃんも含めて三位一体で観客を楽しませてくれたことが最高でしたグッ

 

この舞台が始まる前は前作を観た人から「ハコ(劇場)が大きすぎないか?」というような声もあったようですね(前作の劇場より約3倍の客席数らしいから)

お芝居には演目にあった劇場の大きさというものがあるようで

演者がたった2人しかいなくて、舞台セットも変化しないシンプルな板の上だから、あまり大きな空間だと狙い(今回だとサスペンス要素のある緊迫感)が観客に伝わりにくい・・と思われたようで。

私は前作を観ていないので比較は出来ませんが、今回初めて観て、何の違和感もなく楽しめました。

1階前方席と2階の真ん中あたり、という対照的な席だったけど、どちらもとてもよかった。

舞台からは遠くても(2階でも)観客の目を惹きつけて離さない2人はさすがでした。

7年前の三谷さんのエッセイの言葉を借りるなら「さすがはSMAP」に尽きます。

テンポ、間、緩急

全てが素晴らしかった。

 

「遠隔操作で時限爆弾を解除する」というスリリングな物語。

二人は最初から最後まで遠く離れた別々の場所(という設定)で演技を続ける。

相手の動きを一切見ることなく「声」だけを頼りに演技を続けるって凄い…

その上で合間合間に笑わせてくるんだから、三谷幸喜脚本、ヤバいな!

と改めて痛感。

そしてあの膨大な量の台詞。

ノンストップで1時間40分喋り続ける慎吾と剛の俳優としての力量もヤバかった。

 

私が1回目に座った席は舞台上手の前方席(つよぽん側)

それはまあ、凄かった。

冒頭、静かな導入から段々と熱を帯びてくるつよぽんの口調。高揚する仕草、声のトーン、したたり落ちる汗、射るような目つき。

熱が入り過ぎて、演技しながら色んな物(小道具)を落とすわ、飛ばすわで。それがまためちゃくちゃリアル。

全てを間近で観て、気圧されました・・・

そしてまた慎吾との息の合い方が絶妙で。

慎吾との会話の応酬が凄いのよ。つよぽんが慎吾のテンポに乗ってグイグイテンション上げていっているのがよくわかった。

 

そして、しんつよの真骨頂は「白板に地図を書く」場面によく表れていたと思うわけで。

慎吾の説明通りに地図を書いていくつよぽんが、まあ面白くって・・・

アドリブも入れて地図書くらしいので、毎回微妙に地図が違ってる・・・っていうのも2回観たからわかった(笑)

私が観た回は「お地蔵さん」があったりなかったりでした(爆)

もぉ、クスクス笑いが止まらなかったわ爆笑

 

にしても

まさか、途中で2人の役柄をゴロリと入れ替えるとは・・・!

本当に驚きました。

ストーリーを知らない観客(私も)は、暗転から2人が入れ替わっているのを観て、かなり動揺しましたよ・・・

そんなのアリなの?ガーン と、混乱。

戸惑う客席をよそに、何事もなかったかのように入れ替えたキャラを演じ続ける2人には鳥肌が立ちました・・・

すごいことやる舞台だ・・・と、三谷脚本に戦慄。

(今は毎週「鎌倉殿の13人」に戦慄しているし)

 

笑いの中に溢れる緊迫感。

そして、エンディングのシュールさに背筋が寒くなった・・・

やはり7年前の三谷さんのエッセイで「草彅さんの静かなる狂気は鳥肌ものだ」と評されていたけれど、まさにそれ。

何とも言えない不気味な幕引き。

三谷作品には、こういう後を引くエンディングも時々ある。

ご本人のキャラクターとも相まって、三谷さんの舞台はコメディばかりだと思われがちですが

笑いの中からじわーっと不条理が沁み出てくるような、そういう作品もあるから面白いわけで。

やっぱり三谷舞台は最高だな!と心から思いました。

 

アフタートークのしんつよ爆発具合に、大笑い爆笑爆笑爆笑

あれは三谷さんの「お客さんをあの不気味なエンディングのままで帰さないために」という配慮で用意されたトークらしいけど、SMAPライブのMCコーナーを彷彿とさせる(笑)2人のトークにめちゃくちゃ癒された。

今日の出来はどうだったか、っていうプチ反省会から始まるのがいい。

そこで何がアドリブだったか、どこでミスしたか、予期せぬハプニングにどう対応したか、などを2人が暴露するなんて最高じゃないですか。

(地図のお地蔵さんが出たり出なかったり、っていうのもそこで説明されて知ったし)

慎吾がつよぽんのことを面白がりながらトークをリードするのはさすがだし、本編終えて緩んだ表情で楽しそうに喋るつよぽんがめちゃ可愛いし。

あれはまさに「しんつよ尊い」キラキラとしか思わん。

そこにまさかのギター弾くつよぽん(ピックはおでこ貼り)まで登場するなんて、なんという贅沢!!!

と、震えた笑い泣き

 

7年前に観れなかった分も重ねて、感動が増しました。

本当に観れてよかった。

 

つよぽん、慎吾ちゃん。

素晴らしい舞台を届けてくれて本当にありがとうございました。

 

出来れば、これからも二人のライフワークとして再々演、そしてその先も希望します。

年を重ねて

爆弾のコードが老眼で見えん!なんて、セリフが追加される頃まで(笑)ずっとずっと、この二人芝居やってほしいと思いました。

 

何はともあれ、お疲れ様でした!

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