平成が終わるまでに書きたかったこと。
【私のSMAPクロニクル】
(当時)三十路も超えた子持ち主婦の私が、いかにしてアイドル「SMAP」のファンになったのか。
そのことを振り返る記録のカテゴリーです。
1年半も中断していましたが、今日やっと「その3」を書きます。
*参考までに
◆誰やねん?この子ら。と思った出会い編 → 私とSMAPの物語 その1
◆ちょっと中居君が気になり始めたお茶の間ファン誕生編 → 私とSMAPの物語 その2
ときて
やっと本気でファンになったのが、忘れもしない1993年1月1日。
フジテレビの「新春かくし芸大会」に出たSMAPを見た時からでした。
この振り返りでは、自分の置かれた環境から当時の世相や時代の空気なども思い出していますが
この時私は乳幼児2人を抱えた専業主婦で(3人目はまだ産んでない)日々子どもに振り回されてロクにテレビも見てない時期だったのに、この年に限りなぜだかこの番組をリアルタイムで見ていた、というのも今にして思えば不思議な巡り合わせです。
当時って、テレビがまだまだ娯楽の大きな役割を占めていて
大晦日の
TBS「日本レコード大賞」→NHK「紅白歌合戦」からの流れで
元旦も
フジテレビ「新春かくし芸大会」
を見ることが一般庶民のスタンダードな時代だったと思うから
じっくり見てるかどうかは別として、とりあえずチャンネルをそれに合わせてテレビをながら見していたんだと思います。
でも、前の日の大晦日
確かにテレビは見ていたはずなのに、レコード大賞が誰なのか(米米CLUBの「君がいるだけで」)
紅白でSMAPが何を歌ったのか(トップバッターで「雪が降ってきた」)
どっちもまったく覚えてないので(苦笑)
元旦の夜、バタバタな時間(子ども達のご飯やお風呂や寝かしつけ)のはずなのに、まるでエアポケットみたいにSMAPの「正道空手」の演目を見る時間だけ、ストンとテレビの前に居られたことが、ホントに不思議・・・
「新春かくし芸大会」って、芸能人が本業じゃない「芸」に挑戦するのが売り物の番組で
昭和で育った人間には「あれを見ないと正月が始まらない」とまで言われていた時代もあった人気番組。
英語や中国語で劇をやったり、流行ってる映画をパロディとして演じたり(井上順さんの得意ジャンル)
堺正章さんの個人芸などは毎年プロはだしの本格的なもので、本当にクオリティが高かったですよね。
でも、時代が変わって平成に入ってからメインで芸を披露していた堺さんと井上さんが司会者の方にシフトして、ちょっと番組の性質も違ってきたかなぁと感じていた頃、SMAPもこの番組に出るようになったようで・・・
後に友人から教えてもらった話によると、チアリーディングや、なんかいデッカイ輪っか(ラート)の中でアクロバット的なことをやる?いかにも元気なアイドルの男の子が割り当てられそうな演目を前年まではやっていたみたい。
そう、確かにかくし芸では昔から「アイドル枠演目」みたいなものがあって
カッコいい王子様にお茶らけたコントやらせるか、ファイト一発!的に身体能力発揮させるか、やったことない楽器演奏してみるか(太鼓や三味線等の民族楽器系)
だいたい、そのへんが定番でした。
彼らの事務所の諸先輩方々も、さんざんやってきたこと。
見る側もそれを心得た上で、たいして面白くなくても「お正月の余興だしねー」というお屠蘇気分で「メインじゃない」アイドル枠を受け入れていたんだと思う。毎年。
だからこの年SMAPが「空手」をやると紹介された時も、私はそれまでの記憶から
「あれでしょ?どうせ薄い板ペキッと割るぐらいで、あとは型の披露とかそんなんで終わりでしょ?」って思ってたんですよ・・・
これ私だけじゃなくて、当時同じことを思った方がいたみたい(笑)
ブログ友のややさんの記事拝借→涙の理由(笑)~かくし芸大会より~
「夢MORI」を通してやっとメンバー全員の名前を覚えた頃の私。
(ご贔屓は元気な中居ちゃん)
この時「お、SMAP出るの?どれどれ~?」的なライトな気分で眺めてましたらば・・・
ドン ドン という腹に響き渡るような太鼓の音で映し出された6人。
どうやら、「生本番」で演目をやるのだとわかった。
かくし芸には「事前に収録して編集してVTRを流す」パターンと、当日にスタジオで大勢の芸能人(と審査員)の前で本番をやるパターンがありました。
それまでのアイドルはだいたい、前者の方が多かったから(失敗をカットしてもらえるから)
「え?生本番なんだ」とまずそれが意外で・・・
和やかなお正月番組でも、スタジオでやる生本番って演者さんには結構なプレッシャーがかかるみたいで、テレビの画面を通してその緊張感が見ているこっちにも伝わってくるから番組がピリッとするのよね。
だから、プレッシャーに強い大御所(失敗しない堺さんとか)が生本番をよくやっていた記憶があります。
それをかけ出しアイドルのSMAPがやるの?えー大丈夫かぁ~?
って、思った時点で、私は彼らを舐めてました。すいません。
演目が始まって
全員のこの真剣なまなざしに息を呑んだ。
特に中居君。
え?これって・・・私が知ってる中居君じゃない。
何、このド真剣な顔!と思っていたら
いきなり板を蹴ったー!割ったー!
バキッ!!って音が鳴ってるよ?
えええええええ!?
これ、マジのやつなのー!!!???
とその時点で目ん玉まん丸・・・
次の剛・・・
は?瓦?え、それ割る?ウソやん。マジでか?
と思う間もなく
グワッシャーン!
ひぃぃぃー!ヤラセなしで本当に割ってる!何これーー!と、もうもうビックリの連続・・・
組み手からの
剛の回し蹴りがまた、鮮やかにキマってるけど・・・音が凄く生々しくて
ボスッとかドンッって、本当に体に当たってる音で
それはこの後の慎吾も同じで
角材折りって、自分の体に角材ぶつけて折るって・・・えええ?意味わかんない!ですよ。
バキッって折れる音がまあ生々しい。
今だったら絶対固辞する?吾郎ちゃんも、同じく体張ってます・・・
当時ちょっとメンバーのこと知り始めた私にとって一番線が細くて文科系の桃松まで、一緒に空手やったことに超ビックリ。
あ、でも彼だけ武器許されてます(爆・爆・爆)
あとの人は素手だったけど(大爆・爆)
いやいや、これでも凄いことなんだよ!
もうこの時点で、演目のシビアさにドン引く私。「寸止め」とかじゃなくて、本気で当てる空手にビックリだし
それより何より、こんなハードなことに本気で体当たりしている6人の迫力に圧倒されて・・・
何なの?この子達・・・と口あんぐりで目は画面に釘付け。
ここまででも充分衝撃的なのに更に「アイドル」という範疇を超える、この2人・・・
木村君。
剛が肘で割った瓦を、彼は手刀・・・腕全体で割った。
練習で割った瓦の破片が腕に刺さり、既に彼の腕は傷だらけの包帯姿・・・
その腕で、彼は難なく瓦を割った。
それだけでも凄いのに
いきなりハードル上がって
氷柱三段割りって、何ーーー!!!?
いや、ちょっと待って
こんなん、プロの空手家がやることでしょ!アイドルの「かくし芸」じゃないってばーー!!
と、見ているこっちの顔が真っ青。
これ、失敗したらどーすんだ?無傷じゃすまんでしょ?
と思って画面を見ていたけど
我らが木村拓哉は、この頃からTHE・木村拓哉です!
気合一閃!三段まっぷたつーーーーー!!!!!!
お見事おぉぉぉ!!!!!!
そして割った後のこの雄叫び・・・表情・・・嗚呼、木村君・・・
もう、ここから私は涙がボロボロ出てきて、自分でも「あれ?何で私泣いてるの」状態・・・
彼らの一生懸命さが圧倒的な迫力になって伝わってきて、とにかく激しく魂揺さぶられて・・・
でも、流れる涙も引っ込む出来事が更に起きる。
森くん。
木村君の氷柱三段割りが最高難度かと思いきや・・・
「バット折り」とテロップが出た時、血の気が引いた
バババ、バット?
バット折るの?冗談やめて。
と、本気で思った。
木村君の氷柱割りでも「失敗したら(体が)タダじゃすまない」と思ったけど、バットなんて論外
(*後に、森くんがオートレーサーに転身した時に「爆音に焦がれて」というドキュメント本を書いたルポライター(今泉)さんは「バット折りはプロの有段者がやっても失敗=ケガをすることがある演目」だと書いていました)
当時の「たかがアイドル」(敢えて言います。すいません)に、これをやらせようとしたスタッフ(事務所・テレビ関係者)にも驚くけど
これを受けた本人達にも本当にびっくりです。特に森くん、あなたには本当にドン引いた(褒め言葉ですよ・笑)
いやちょっと、さすがにバットは無理だろう・・・
と息詰めて見ていたら・・・
1回目 ボクッと鈍い音がして・・・
折れてないバット。
痛そうに後ろに下がる森くん・・・
スタジオに上がる悲鳴。
あぁぁ・・・やっぱり失敗した・・・!痛そう・・・!
と、思わずこっちも顔をしかめる。
いやそりゃそうなるでしょ足でバット折るってそんな高度(ていうか意味不明ww)なことなんでアイドルがやってんのよ信じられない!
と、心で私も悲鳴上げてた。
この時点で、森くんは足のスネを骨折してしまっているのですよね(後日談)
普通なら、もうそこでおしまいにするじゃないですか。ケガしてんだから。
スタッフも止めるし、本人の気持ちだって萎えるに決まってる。
でも、更に更に驚くべきことに、森くんは果敢に二度目に挑戦するわけで・・・
(信じられない。本当に信じられない。まったく信じられない!なんやねん、この子は!!)って思った次の瞬間
バット・・・折った!!!!!!
そして、勢い余って?よろめく森くん・・・
はい。この瞬間、私は森くんに心鷲掴みにされました(笑)
って話は長くなるのよ・・・この後もww
とりあえず文字制限超えたので、前編とさせてください。
つづく!です~