新しい元号「令和」が発表された2019年4月1日。

SMAPファンにとっては忘れられない1日となりましたね。

 

「令和」に込められた思いの中で

まさか「世界に一つだけの花」の話が出るとは・・・本当に驚いた。そして、嬉しかった。

世に名曲と呼ばれる曲は数えきれないほどあるけれど

この国の未来を託す思いと共にある曲って、後にも先にもこの一曲だと思う。

 

槇原敬之さんが作り、SMAPが歌い、そして私達ファンが大切に育てた

「世界に一つだけの花」という楽曲の持つ底知れぬ力に、今再び勇気をもらった気がします。

 

2003年に出版された本で今でも私が大切にしている本があります。

 

 

 

「世界に一つだけの花」の意味~SMAPが教えてくれたこと 小野登志郎著

 

2003年「世界に一つだけの花」のシングルCDが爆発的ヒットを記録した時に書かれた本。

これは

なぜ、この曲がこれほどまでに国民に響いたのか・・・この曲がたどった「数奇な道程」を丁寧に辿りながら、この楽曲だけではなくて「SMAP」というグループの本質に迫ろうとしている本です。

 

第一章 「世界に一つだけの花」の聴かれ方

第二章 5人のサバイバル術

第三章 ビートルズのように

第四章 世界に一つの花束に死角はあるのか?

 

の4つの章から構成されたこの本。

 

正直SMAPのデータ的な部分には間違いもあって、正確さに欠けるきらいはありますし、作者の思いに全部が全部共感できるか、っていうとそうじゃない箇所もある本ですが

何がすごいって、芸能界と裏社会っていわば一卵性双生児みたいなものだ、と書いてある部分・・・

解散騒動を経た今、その例えが骨身に沁みるって、皮肉なものです。

13年も前に書かれた本だけど、「今だからこそ」納得できる話がいっぱい載っているのも、特徴的。

 

特に第二章

>そもそも彼らは最初から【世の枠外】たるジャニーズ事務所の、さらに枠外にいた

(太田出版 「世界に一つだけの花」の意味~SMAPが教えてくれたこと 小野登志郎著 より引用)

から始まるSMAPのブレイクへの歩みは大変興味深く読めます。

もちろん、彼らに降りかかる数々の困難についても書かれていて・・・

そして

私がこの本の中で一番心に残り、今もことあるごとに思い出す言葉が、この第二章の中にあります。

>彼らが他の芸能人と大きく違うのは、そのトラブルからのリカバリー=回復の見事さだ。

 

そう。

いつもSMAPはそうだった。

だから

今回のことも必ず、彼らはリカバリーしてくる。

ってずっと思っていたら、今回の「令和」に絡めたあの談話・・・

 

本の中には

(この本を)一読いただければ「世界に一つだけの花」のメッセージが、まさに彼らの「生き残り方」そのものであることに、気づかれるはずだ

ともあります。

 

昨日ほど、この文章に真実味を感じたことはない。

 

リカバリーには、回復。

の他に「取り戻す」という意味もある。

 

うん、きっと彼らは次の時代に全てを取り戻す。

そんな確信を持てたのは私だけじゃないはず。

 

そして令和の時代に、5人と一緒に高らかに歌いたい。

「世界に一つだけの花」を、もう一度。

image