とりあえず、女性のことは置いておくとして
つよしんごろうの3人が扮した(と、1年後にタネ明かしされた)顔の見えない3人。
それも1人だけが違う場所にいるこの並びが、6人のSMAPをオマージュしていることは疑いようのない事実。
6人のSMAPを愛し、6人でいつかまた再会を、と願う私にとってこのビジュアルが公に出たことは、本当に嬉しかった・・・
そして
3人のリスタートとなる映画のキービジュアルに「6」を持ってきたことに、新しい地図の「意志」を感じて泣けた。
それは、映画の中で重要なアイテムとなった「ベーグル」も同様で・・・
前にも書いたけど、「ベーグル」って、テニス用語で「6-0」で勝つことを意味するらしい
と知った時の衝撃、ね。
「5」じゃないんだ。「6」で、勝つんだ・・・と思った時、私がどれほど震えたか、説明するのは難しい。
1996年の森くん脱退以降、SMAPは「6」を封印されました。
そこにどんな思惑と圧力と忖度があったのか、今なら簡単に想像つくけど・・「6」を「5」に上書きされるメンバーの心境って、一体どんなものだったのか、と今改めて思う。
仲違いしたわけじゃなく、夢を追う彼を「頑張ってこい」と送り出しただけなのに、その彼の形跡を一切合切消そうとした理不尽な権力。歪められる事実。
5人が体制に抗い、森くんの名前を出し続けたのは、きっとそれに迎合するのが嫌だったのかな、と推察してる。
そしてそれはまた森くんの方も同じで
20年間、ほとんど自分から口にすることがなかったSMAPと、メンバーのことを、解散以降、堰を切ったかのように語り出した彼に、実はかなり驚いた・・・
あの解散が彼の封印を解いたというなら、皮肉なものだけど
5人が何も言えなくなった時期と入れ替わるようにして、森くんが堂々と星を身に着け、憶することなく仲間の話をする姿は、まるで攻守の入れ替わったチームプレイを見ているかのようで・・・
あぁ、この人達はなんというグループなのか、と痺れた。
生きる世界は違っても
今居る場所は別々でも
この広い世界で奇跡的に集められた少年達が、「SMAP」という名のもとに芸能界のトップへと昇りつめていく過程は「6人」から始まったんだという事実は、消せない。
楽しそうに、懐かしそうに、仲間の話をする森くんを見ていたら
本当はずっとこうしたかったのかな・・・と感じました。
何の障害も制限もなく、「6人」でいたことを認めてもらえる環境・・・
彼らが欲していたのは、ただそれだけなんじゃないのかな、って思えてならない。
クソ野郎のビジュアルも
チーズケーキも
そして、この
慎吾の個展のインスタレーションも、突き詰めればそこに還るような気がしています。
ルーブルにも展示されていたという、ライブ衣装を連想させるこのオブジェ。
これも「6」、なんだね。
この個展が慎吾の内部を垣間見るものだとしたら(実際、彼はそうPRしている)
彼の心に並べられた「6」つのオブジェは、切ないほどのメッセージ・・・
そう思えてなりません。
そして「6」を大切にしている人がもう1人。
森くんが今年デザインしたカンゴールさんとのコラボTシャツ。
そこには
六角星を取り囲む5つの星。
ちょっとね、あまりにもストレートすぎて・・・涙も止まる
誤解しないでほしいのは
だからと言って、私が「また6人で再結成」を望んでいるのではない、ということ。
かつて木村君はインタビューでこう言いました。
「森が、言ってみれば【俺転校するよ】という意志を僕らに表してくれた時、あいつの目ん玉がすべてを説得してくれたというか。『あ、そうなんだ。いいじゃん、いいじゃん』ってなんか普通に送り出した」と。(2011年「ウレぴあ」創刊号)
剛くんは「Beatle」という歌を自作した時の思いを
「(自分以外の)5人のことを思って作った。森くんは全く違う世界に行っちゃったけど、遠いところに行っても一緒に繋がっている気持ちはある」
と語っています。(2015年月刊ザテレビジョン12月号「お気楽大好き」)
またこの前年(2014年月刊ザテレビジョン8月号「お気楽大好き」)にも
「どこにいてもSMAPだし。いまだに森くんだってSMAPだし。
SMAPということで繋がっていて、それが全て。一緒に同じ空間にいなくても大丈夫。だって僕らはもう、SMAPという逃れられない運命だから」
と、非常に深遠な言葉も残しています。
この言葉からもわかるように
彼らは若い頃から「個」を尊重するグループでした。
やりたいことがあるなら、それは誰にも止められない。迷惑なんかじゃない。
というのは、一昨年のホンネテレビで森くんと再会した時の吾郎ちゃんの言葉。
一緒にいることだけが全てじゃない、という剛の言葉も併せると
SMAPの人間関係って、一見クールに見えたかもしれない。
だけどそれは「君は君だよ」と相手を肯定した上で成り立つ深い信頼関係があってこそ、だったと今でも私は思っています。
森くんや吾郎ちゃんも個々のインタビューで「僕らはわかり合えている」と言っていたように
会わなくても、連絡を取らなくても、僕らはわかり合えている、という強い確信。
それこそが、外側からは決してうかがい知ることの出来ない6人の「絆」なのでしょう。
だからね
今、こんなにも彼らが「6」にこだわり続けるのはSMAPのアイデンティティの問題。
そして
SMAPは不仲で解散したのではない。
という強い主張なのではないのかな・・・と想像しています。
そして
今じゃなくてもいい。
いつの日かまた、1つの箱に収まるように6人が集える日を、僕らはずっと待っているから。
という兄貴達へのメッセージでもあるのかな・・・と、勝手に解釈しています。
たかがチーズケーキでよくそこまで発想が飛躍できるな・・・と笑ってもいいですよ。
でも、私にとってはこの「6」こそが、心を支えてくれる拠り所なのです。
だから
チーズケーキは、箱で買う!が私のマスト
そこだけは、譲れないかな