【IDENTITY】
自己同一性。自分とは何か。自分自身の拠り所。
 
 
さて
新しい地図のチーズケーキのお話をもう少し。
あのケーキは本当に美味しい。箱も、個包装のデザインもお洒落。
そして何よりNAKAMAのために作られたスペシャルなお菓子ということで、全国のファンが喜々として購入しているのが伝わってきます。
私ももちろん、その1人です。
だけど
私の中であのチーズケーキの何に一番心惹かれたかっていうと、それはやっぱり「6個で一箱」のセット売りという部分だったのですよね・・・
 
購入して、一番最初に箱を開けた時、ふいに泣きそうになった・・・うる~ん
 
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あぁ、6だな、って・・・
「6つで1つ」なんだねって・・・ケーキと「彼ら」のことを重ね合わせた私を、笑ってください。
 
一番最初にチーズケーキ発売のことが公表されたのは、東京のファンミの会場だったかな。
ステージで慎吾ちゃんが「一箱は6個入りで売られます」と説明したのを知った時
正直、背中がゾワッとした・・・
あぁ、また「6」なんだ・・・と、胸が騒いだ。
だって
新しい地図と数字の「6」の親和性は、もう1年前から始まっていたから。
 
思えば、最初の胸騒ぎは「クソ野郎と美しき世界」のメインビジュアルのこの並び・・・
 

 

とりあえず、女性のことは置いておくとして

 

つよしんごろうの3人が扮した(と、1年後にタネ明かしされた)顔の見えない3人。

それも1人だけが違う場所にいるこの並びが、6人のSMAPをオマージュしていることは疑いようのない事実。

 

6人のSMAPを愛し、6人でいつかまた再会を、と願う私にとってこのビジュアルが公に出たことは、本当に嬉しかった・・・

そして

3人のリスタートとなる映画のキービジュアルに「6」を持ってきたことに、新しい地図の「意志」を感じて泣けた。

それは、映画の中で重要なアイテムとなった「ベーグル」も同様で・・・

前にも書いたけど、「ベーグル」って、テニス用語で「6-0」で勝つことを意味するらしい

と知った時の衝撃、ね。

「5」じゃないんだ。「6」で、勝つんだ・・・と思った時、私がどれほど震えたか、説明するのは難しい。

 

1996年の森くん脱退以降、SMAPは「6」を封印されました。

そこにどんな思惑と圧力と忖度があったのか、今なら簡単に想像つくけど・・「6」を「5」に上書きされるメンバーの心境って、一体どんなものだったのか、と今改めて思う。

仲違いしたわけじゃなく、夢を追う彼を「頑張ってこい」と送り出しただけなのに、その彼の形跡を一切合切消そうとした理不尽な権力。歪められる事実。

5人が体制に抗い、森くんの名前を出し続けたのは、きっとそれに迎合するのが嫌だったのかな、と推察してる。

 

そしてそれはまた森くんの方も同じで

20年間、ほとんど自分から口にすることがなかったSMAPと、メンバーのことを、解散以降、堰を切ったかのように語り出した彼に、実はかなり驚いた・・・

 

あの解散が彼の封印を解いたというなら、皮肉なものだけど

5人が何も言えなくなった時期と入れ替わるようにして、森くんが堂々と星を身に着け、憶することなく仲間の話をする姿は、まるで攻守の入れ替わったチームプレイを見ているかのようで・・・

あぁ、この人達はなんというグループなのか、と痺れた。

 

生きる世界は違っても

今居る場所は別々でも

この広い世界で奇跡的に集められた少年達が、「SMAP」という名のもとに芸能界のトップへと昇りつめていく過程は「6人」から始まったんだという事実は、消せない。

楽しそうに、懐かしそうに、仲間の話をする森くんを見ていたら

本当はずっとこうしたかったのかな・・・と感じました。

何の障害も制限もなく、「6人」でいたことを認めてもらえる環境・・・

彼らが欲していたのは、ただそれだけなんじゃないのかな、って思えてならない。

 

クソ野郎のビジュアルも

チーズケーキも

そして、この

             

慎吾の個展のインスタレーションも、突き詰めればそこに還るような気がしています。

 

ルーブルにも展示されていたという、ライブ衣装を連想させるこのオブジェ。

 

これも「6」、なんだね。

 

この個展が慎吾の内部を垣間見るものだとしたら(実際、彼はそうPRしている)

彼の心に並べられた「6」つのオブジェは、切ないほどのメッセージ・・・

そう思えてなりません。

 

そして「6」を大切にしている人がもう1人。

 

森くんが今年デザインしたカンゴールさんとのコラボTシャツ。

 

 

そこには

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六角星を取り囲む5つの星。

 

ちょっとね、あまりにもストレートすぎて・・・涙も止まるうる~ん

 

誤解しないでほしいのは

だからと言って、私が「また6人で再結成」を望んでいるのではない、ということ。

 

かつて木村君はインタビューでこう言いました。

「森が、言ってみれば【俺転校するよ】という意志を僕らに表してくれた時、あいつの目ん玉がすべてを説得してくれたというか。『あ、そうなんだ。いいじゃん、いいじゃん』ってなんか普通に送り出した」と。(2011年「ウレぴあ」創刊号)

 

剛くんは「Beatle」という歌を自作した時の思いを

(自分以外の)5人のことを思って作った。森くんは全く違う世界に行っちゃったけど、遠いところに行っても一緒に繋がっている気持ちはある」

と語っています。(2015年月刊ザテレビジョン12月号「お気楽大好き」)

 

またこの前年(2014年月刊ザテレビジョン8月号「お気楽大好き」)にも

「どこにいてもSMAPだし。いまだに森くんだってSMAPだし。

SMAPということで繋がっていて、それが全て。一緒に同じ空間にいなくても大丈夫。だって僕らはもう、SMAPという逃れられない運命だから」

と、非常に深遠な言葉も残しています。

 

この言葉からもわかるように

彼らは若い頃から「個」を尊重するグループでした。

やりたいことがあるなら、それは誰にも止められない。迷惑なんかじゃない。

というのは、一昨年のホンネテレビで森くんと再会した時の吾郎ちゃんの言葉。

一緒にいることだけが全てじゃない、という剛の言葉も併せると

SMAPの人間関係って、一見クールに見えたかもしれない。

だけどそれは「君は君だよ」と相手を肯定した上で成り立つ深い信頼関係があってこそ、だったと今でも私は思っています。

森くんや吾郎ちゃんも個々のインタビューで「僕らはわかり合えている」と言っていたように

会わなくても、連絡を取らなくても、僕らはわかり合えている、という強い確信。

それこそが、外側からは決してうかがい知ることの出来ない6人の「絆」なのでしょう。

 

だからね

今、こんなにも彼らが「6」にこだわり続けるのはSMAPのアイデンティティの問題。

そして

SMAPは不仲で解散したのではない。

という強い主張なのではないのかな・・・と想像しています。

 

そして

今じゃなくてもいい。

いつの日かまた、1つの箱に収まるように6人が集える日を、僕らはずっと待っているから。

という兄貴達へのメッセージでもあるのかな・・・と、勝手に解釈しています。

 

たかがチーズケーキでよくそこまで発想が飛躍できるな・・・と笑ってもいいですよ。

でも、私にとってはこの「6」こそが、心を支えてくれる拠り所なのです。

 

だから

チーズケーキは、箱で買う!が私のマストぐぅ~。 

そこだけは、譲れないかなスマイル