08年 オートレーサーになって初めて「スーパースター王座決定戦」に出場することになった森くんは
スポーツ新聞各社へのPR行脚だけでなく、SSのの宣伝を兼ねたテレビ出演も行いました。
出演したのは、テレビ埼玉で放送されている「バッハプラザ」
埼玉県の方にはおなじみかな?オートだけでなく、公営競技全般のレース結果を中心として扱うタイジェスト番組ですね。
主に埼玉県内で行われるレースを放送する番組なので
地元、川口オートで開催されたレースに出ている時は、森くんもVTRで出演したことは何度もあったようですが
スタジオゲストとして、登場したのはこの時が初めてです。
ローカル番組とはいえ、森くんが地上波のテレビのスタジオに登場するって、当時としてはもう、異例中の異例。
本当にスペシャルなことだったと思う・・・MCさんも「バッハプラザスペシャルです!」なんて言ってたほどなんで、迎える側のテンションの上がり具合も画面から伝わってくるようです(笑)
今回は、その2008年11月27日 に森くんが出演した「バッハプラザ」の様子を、レポします。
*かなり長いので、時間と興味のある方のみ、推奨
「今日はこの方を、スタジオにお迎えしています!」と、いう前振りから、まず画面に出てきたのは
前年から流されているオートレースのCM。
おお~~~ナイスな掴み
からの、ご紹介で、森くんスタジオに登場。
「全日本オートレース選手会埼玉支部所属の、森且行選手においでいただきました!」
「こんばんは」
「ようこそ!テレ玉初出演です!」
「よろしくお願いします」
ってことで、登場の森くん。
この日のお洋服は、爽やかな白のトレーナーとデニム。
当時森くんの私服を見る機会ってほとんどなかったので、嬉しかったですね~
ちなみに、この白のトレーナー 「a」の文字が印象的ですが・・・
これもやっぱりお気に入りブランド、ヒステリックグラマーの物です。
アンディウォーホールとのコラボ作品らしくて、限定物のようですよ。
この頃の森くん、これがかなりお気に入りだったみたい。同じパターンの色違い(黒)もよく着てました。
限りなくシンプルだけど、素材がいいから、カッコイイ!の見本みたいな人ですよね。森くん。よくお似合いです
そして、話は早速、スーパースター戦のことに。
「SS出場決定、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「いや~待ちに待った出場ですよね?」
「そうですねぇ。ほんとにもう、ずっと出たかった大会なんで・・・ほんっとに、嬉しいです」
この【ほんっとに】っていう部分にすごく感情がこもっていて、あ~森くん、出られること、本当に喜んでいるんだなぁ・・・とこちらも嬉しくなりました。
「今年からSSのトライアル方式が変わりますが、どういったレースになると思いますか?」
「調子いい人達が勝ち上がってくるんで、優勝戦はものすごい戦いになると思いますね」
「森さんのSSに賭ける意気込みをお聞かせください」
「そうですねー・・・」 ちょっと考える森くん。
「とりあえず、31日まで、どうしても走りたいんで、そこをクリアしないといけないんで、そのためにはまだまだ足りないことがいっぱいあると思うんですけど・・・これから1ヶ月ぐらい、考えていきたいと思います」
と、抱負を語る森くん。
「では、このSSに出るために1年間頑張ってきた、森選手の今年1年の活躍を振り返っていきたいと思います」 ということで、今年の印象的だったレースを振り返ることに。
「まずは、やっぱり、森選手といえばオールスターだと思うんです。オールスターでね、森選手がすごく変わったな、と・・・」
と、ここで春のSGオールスター戦の話になった。
確かに、この年のオールスター戦の森くんは、ファン投票上位者で競う(実力者勢揃いの)初日のドリームレースで、並いる強豪押しのけて、目の覚めるような鮮やかな1着を獲り、ファンをおぉっ!と、驚かせたので(失礼)私もよく覚えてる・・・
こりゃ、ちょっと今までとは違う森くんだ、と思ったのは皆同じだったようで・・・
大変印象に残る開催でした。
まあ、結果としては準決勝で僅差の3着に敗れて、優勝戦には進めていないんですけど、そのレースも凄い戦いだったので、スタジオではそのVTRを振り返ることに。
まずは、準決勝前の控室の様子・・・ うつむいて、精神統一する森くんが映る。
「わぁ」と、ちょっと驚く森くんが可愛い(笑)
「え~こんなとこ、撮られてたんですか?」と、苦笑い・・・
レース前の様子が公開されることって、あんまりないので、とっても貴重な映像ですね。
「精神を集中してる時ですか?」
「そうですね。ここはホントに集中しないと・・・」
「オーラが違いますね 相当緊張してるというか?」
「やっぱり、準決勝が一番緊張するんですよね」映像見ながら自己分析する森くん。
モニター見つめる眼差しが、男前すぎる・・・・
「でも、今までのSGとは、このオールスターって違ったと思うんですよね?かなり期待のされ方が大きかった中での、準決勝で・・・」
わかる。確かに私も期待してた。
「う~ん・・・そうですね。エンジン状態もすっごい良かったんで・・・やっぱりすっごいプレッシャーはかかりましたね」
あーやっぱり、森くんもプレッシャー感じていたのね・・・
「そういう中で実際に自分が持っている力って、出し切れるものですか?」
「うーーーーーん・・・」 と、かなり長い沈黙。言葉を探してる感じ。
「結構、体調面とか、メンタル面で、苦労しちゃうんでまあ、本当に・・・絶対に負けないっていう気持ちだけ持って、いこうと・・・」
と、いう森くん。
そして、準決勝レースの映像。
この時・・・スタートがすっごい良かったんだよねぇ・・・
バーン!と飛び出してあっという間に前から二番手に詰めた。
「スタート決まって、優勝戦進出確定かな?と思いましたが、どうでしたか?」
思った。私もマジでよっしゃあぁぁ!と思った。
「二番手の時に、これ、もしかしたらイケるな、っていうのがありましたね。
スタート三番手ぐらいにつければ、エンジン状態が良かったので、何とかなるかな、って・・・」
と、森くんも当時のことを振り返る。そうか・・・自分でもイケたと思ったのね。いや、みんなそう思ったってばさ。
そして森くんは、レース中盤で前を行く荒尾選手を抜いて、トップに立った。
「トップにいた荒尾選手を抜いた時の気持ちは?」
「いや~もう、すっごい歯を食いしばってました。結構、周回が残っていたんで・・・呼吸をするのも忘れるぐらい・・・」
わかる!私も呼吸忘れて失神しかけた(爆)
「コーナーで?直線で?」
「いや、それもわかんないぐらい集中してる」 って笑う森くん。
それぐらい、必死だったんだね・・・
「でも、トップに立ってからは・・・」
実は、トップに立った後、思ったより後続を引き離すことが出来なかったんですね・・・森くん。
自分でも、それはよくわかっていたのでしょう。
「なかなかペースが上がらなかったのと、タイヤが滑り始めてる・・・」 と、映像を見ながら分析してます。
そして、そうこうするうちに、三番手から虎視眈眈と前を行く森・荒尾を追っていた、森くんの同期・有吉選手が、ジリジリと差を詰めて、二番手の荒尾選手を抜いて、後ろに肉薄してきた。
「オレンジの勝負服(有吉選手)が見えた時の気持ちは?」
「いやぁ、ちょっとヤバイな~と思いながら・・・タツについていく、っていう気持ちで」
と、振り返っているうちに、有吉選手に抜かれる映像が。(森くんは黒)
だけど、2着でも優勝戦には進めるわけで。
「でも、このままいけば優勝戦なわけですよね?ただ・・・」
有吉選手にだけでなく、森くん、一瞬の隙を突かれて、荒尾選手に抜かれる。
「まあ・・・スキがありましたね。僕も」
と反省の弁の森くん。
「いやでも、このあと、森選手の男を見た気がします。おーっ、と危ないところを・・・」
ってMCさんが思わず声出た映像がコチラ。
森くん、抜かれたんだけど、最後のコーナーで、意地で内側からまた、荒尾選手を抜きにかかった!
これ、中継で見ていて、ひぃーーーっ! って、叫んだよ・・・
ものすごい接近戦で、森くん、このあとグラつきます。荒尾選手のタイヤに、足轢かれてんじゃないか??と、当時話題になったぐらい、接触してます。
「あんまり、あそこ入っていかないんで、バランス崩しちゃって」 って、言う森くん。
それぐらい厳しいスペースに突っ込んで、闘志あふれる姿を見せたんですが・・・グラついた分、わずかに遅れが出てしまい
結果は、本当に惜しい3着。優勝戦、進出ならず・・・でした
森くんも、これ、相当悔しかったんだと思う。
「でも・・・悔しかったです。ホントに」
って、スタジオで唇噛みしめる森くんがいました・・・
わかる・・・わかるよ。
私は、今でも(6年も前なのに)このレース鮮明に覚えているし、あの時本当に悔しくて泣きましたから。
森くんの気持ちがどんなだったか、想像が出来ます。
当時(08年)森くんの同期でSGを獲っているのは、川口の同僚、若井選手だけでした。
「次にSGを獲るのは、森になるのか?」と、オートファンの期待も膨らんでいた中での準決勝だったので
ここで敗れたことは、本当に悔しかったんだと思います。
*結果として、このオールスターを制したのは、この時のレースで一緒に走っていた同期の有吉選手。
(あとでロッカーで)「森さんが、これだけ一生懸命やってきて、気持ちが切れてしまいそうだ、って言ってたのが印象に残ってますが」
と、MCさんがあの時の心境を尋ねると
「そうですね・・・」と、ちょっと遠い目をする森くん。
「でも、ここで切れちゃうと、またSSに出れない、っていうあれがあったんで、次の日から気持ちを入れ替えましたね」
と、何とか気持ちを切り替えた様子を語ってました。
で、最終日は森くん、1着獲ったんですよね。すごいね。
何としてもSSに出たかった。
そういう強い意志が、森くんから伝わってきますね。
そして、森くんの好調ぶりは、春が終わって、夏から秋にかけても持続してました。
「このオールスターで(森くんの好調さが)終わってしまうのかな?と思っていたらその後のオートレースグランプリでもいい走りを見せたんですよね」
と、9月に開催されたSGオートレースグランプリの話題へ。
「そうですね。本当に今年の目標としてはSS出ることだったんで、SG(の優勝戦)に乗って、ポイントを稼ぐか、川口の第1位になるか、どっちかしかなかったんで・・・でもSGのポイント獲る方が近道じゃないですか?
だからもう、ホント諦めないで走りました」
と、語る森くんです。
そこから、SGオートレースグランプリ(優勝戦)の振り返り。
「これは色んな意味で、森さんにとって思い出深いレースになったんじゃないですか?森さん自身、二度目のSG優勝戦ですよね?」
「そうですね」
そーそー。そうなのよ~~~~!
今、何度挑戦してもはね返されているSG準決の壁(苦笑)
森くんは、この年の9月、見事にそれを突破して、選手生活で二度目となる、SGの優勝戦に進んだんですよね!
あぁ・・・優出決まった時は、気絶しそうだったのを思い出すわ。嬉しくて(爆)
でも、あれ以来、一度も優勝戦に進めていないのが・・・・ホントに残念。
レース映像の振り返り。
「前走ってるのが、同期の永井さん(黒)。緑の勝負服が、森さんですね?」
「はい」
この時もねぇ、結構いいスタート切ってたんだよね・・・この時点(スタート直後)で三番手の好位置。
「バックストレッチ、切り込んでいった時、意識がなかったとか?」
「全然覚えてなかったですね」
そんなもんなんですねぇ・・・想像も出来ない世界です。
「この時場内で見てましたが、展開が変わるごとに(観客の)どよめきがすごかった。
(最初、二番手につける展開で)正直、(森選手の)優勝も?と思ったんですが・・・」
いや、ホントそう。早々に二番手まで上がってきたので、こりゃイケるーー!!って、かなり期待した・・・よ。このレース。
でも、前を行く永井選手がね、もう、この時ダントツだった。
どんどん後続(森くん以下)を引き離して、レース中盤からは独走状態になった。
そして、逆に森くんは、後ろから差を詰められることに・・・
森くん、映像見ながら苦笑して 「しょうがないですね~すいません・・・ホントに」
謝る森くんに、胸がキュッとなる・・・
「でもこれは、一生懸命やった結果ですのでね。今回の番組のコンセプトは、こういうプロセスを踏んで、スーパースターで勝ってもらおうじゃないか、っていうスタンスなんで」
「あ~はい」 と、苦笑い・・・するしかない、森くん。
「これ、どんな思いで永井さんの背中を見てました?」
と、ある意味答えにくいことを聞くじゃないか。MCの堂前さん(爆)
「いやぁ・・・もう、僕抜かれていってたんで (この映像の時点で、4番手に後退)
とにかく大介、ミスしないで1着でゴールしてくれ、としか考えてなかったですね」
うわ、泣けるわ。その言葉
永井選手は、実はこれがSG初制覇、となるレースでした。
それまで「実力あるけどタイトル獲れない」と評されていた選手なんです。永井さん。
だから、同じレースを戦いながら、ブッチギリで前を行く永井選手の背中を見て、そんなこと考えてたんですね・・・森くん。
森くんは、結局このレース、6着という結果に終わりました。
この年は、森くんだけでなく25期の選手達にとって象徴的な年で
春のオールスターで有吉、秋のグランプリで永井 の両選手がSGを初制覇したことで、この後数年間、25期は有吉・永井の2強を軸として実力分布図が変化していくことになります。
森くんも、そのことは感じていたのでしょう。
「やっぱり、同期の存在は他とは違いますか?」 と聞かれ
「そうですね。同期が優勝したりすると、悔しいし、先を越されて、でも嬉しいし・・・やっぱレベルが高い所にいないと、どうしても自分も成長出来ないんで、こういう大介とか、タツとか、速い同期がいてくれて助けになりますね」
と、2人の実力を認める発言をしています。
「情報交換とかも結構されているんですよね?」
「はい、します」
「他の期より仲が良い感じに見えますが・・・」
「うん僕たち25期は、仲いいです」
「仲がいいけれど、情報交換して、互いに切磋琢磨してるんですね」
「そうですね」
と、同期についての会話が交わされた後
「今日は同期愛とか、そういうことに関して、この方と電話を繋げているんですよ」
という紹介が・・・
森くん。 ん?何? 誰か出るの? という顔(笑)
で、画面に登場したのが
「若井友和選手です!」
なんだ~ワカか~!と爆笑の森くん(笑)可愛い。
これ、番組始まって、初の試みのテレビ電話、だったそう。いやー森くんがゲストってことで、力入ってますね(笑)
ここから、電話の若井選手へのインタビュー。
「今年の森選手、快進撃が続いていますけど、若井選手から見て去年と今年、何が変わったと思いますか?」
「去年ぐらいから兆しはあったんですけど、今年になって自信持って乗ってるなぁという感じがしますね」
「そのへんは、どうですか?森さん」
「うーん・・・まだ自信はないんですよね。自分の中では」
「でも、自信を持って乗ってると周りに見える、っていうのは大きいですよね、若井さん。」
「そうですね。(同じレースで)隣にいるとね、勝てる気しないです。最近は」
そう若井選手に持ち上げられて、照れる森くん・・・
ワカ、さすがのトーク力です(笑)
「今年は同期が沢山活躍してますよね。
有吉さんがオールスターで勝った時は涙流して一晩中飲んでた、永井選手がグランプリ獲った時も走路で率先して胴上げしてた。
じゃあ、今度森さんが、スーパースター獲ったら、また胴上げですね?」
「そうですね。獲ってほしいです。森も含めて、同期が獲れたらいいですよね」
「今回残念ながら若井さんはトライアル、出られませんがその分も含めて、頑張ってほしいと?」
「そうですね。スーパースター、川口から森が1人で寂しいので・・・」
「最後に、同期から見た目で森さんに一言」
「地元1人だけなんて、プレッシャーあると思うけど・・・僕は2回出て、2回とも決定戦乗れたので」
って、ワカの自慢に思わず苦笑する森くん(笑)
「トライアルに出るだけじゃなく、最初から優勝するつもりで頑張ってほしいです。イケると思います!」
と、最後はちゃんと締めて激励してくれたので
「ありがとうございます」 と、お礼言う森くん。
ここで若井選手、退場。
「若井さんの存在は?」
「今まではワカに引っ張ってきてもらった面があるので、ワカにも頑張ってもらいたいですね」
と、今度は今年SSに出れない若井選手への励ましのお返し(笑) 森くんも、言うねぇ。
話題変わって
「ところで森さんて、大晦日にとっても強いですね」
そりゃ、あなた・・・スマ時代から大晦日は特別テンション上がる日ですから(笑) もう体のバイオリズムが自然とそうなるように出来てるのでは?と思う私・・・
「そうですね~不思議とイベントがある時は勝ってますね」
「今までの優勝のうち、3回は大晦日。
それだけじゃなくて、お正月、GW、お盆開催、 お客さんが多い時ほど活躍されている。そのことは意識してますか?」
「全然、意識してないです。普通にしてるんですけどね」
「そういう星の下に生まれてるんでしょうね~」
「そう・・・なんですかね?」 と、謙遜の森くん。いやいや、誰もが認めるスターの星に生まれてますって。
森くん、その後うまく言葉が出てこない中、かろうじて
「てことは?」 と、次に繋げるように言う。
「キタかな?」 と、MCさん。大晦日に強いってことは、今度のSSもイケますよね!と示唆しつつも
「でも、色々要素がある中で、あんまりお膳立てが揃い過ぎてるのも、嫌ですよね?」
と、ここはあんまりプレッシャーを与えてはいけないという配慮からか、クールダウンを意図するような発言。
これに対しては、森くん、本当に答えようがなくて苦笑いするばかり 「うーん・・・」って。
「森選手が決定戦に乗れれば、私達も万々歳ですが、(川口から)1人しかいないというのは?」
ここまでの会話で、何度も川口から1人だけ、と繰り返されていますが、オートも他のスポーツ(野球やサッカー)と同じようにホームグラウンドでの戦いを非常に重視している面もあります。
地元のレース場でのビッグレースに、所属の選手が沢山出るか出ないかで、お客さんの満足度が違うし、集客率にもかかわってきますので・・・
だから、森くんはこういう質問をされるわけで。
それに対して森くんは
「(1人で出ることの重みは)ありますね。地元川口で1人しかいない、っていうので、どうしても残らなきゃいけないっていうのはありますが、それをバネにして・・・
最近は、結構プレッシャーにも強くなってきてるんで、どんどんかけてください。僕に」
と、何とも頼もしい言葉を。
素敵!
このあと、ゲスト出演した記念の、森くんからの視聴者プレゼントの話に。
プレゼントは、レーシングスーツと、ヘルメット。共にサイン入り。
「このつなぎは新人の時に作って、練習でしか着てない。新品同様です。今着ると派手なので・・・」
えーそう?全然派手じゃないと思うけどね。
「ヘルメットはこの前の日本選手権で転んだ時のものです」 と手に取る森くん。
落車で傷がついて歪み、シールドが下りなくなった、と言ってます。
そうそう・・・・この時の日本選手権も、調子良かったのに、落車で失権しちゃったんです・・・
「みんなに迷惑かけて・・・特に同期の正道君に迷惑をかけてしまいました」 と反省する森くん。
そうだった。東小野選手と接触、2人で落車しちゃったのでした(原因は森くん)
でも、大きなケガなくてよかったよ・・・
そして、最後はやっぱり触れられる、この話。
「森さんと言えば、かつてはアイドルから、オートレーサーに転身したことで有名ですが、今は何年目ですか?」
「えー・・・11年目・・・ですかね?」 と、心もとなく答える森くん・・・
ひょっとして、何年目かあんまり覚えてなかった?目が泳ぐ森くん(爆)
「森さん今、レース場に公共の交通機関使って来てるんですよね?」
「そうです。電車で」
「バレないんですか?あ、森くんだ!って」
この時のMC堂前さん、可笑しい…・今まで「森選手」とか「森さん」で通してたのに、アイドルの話になると呼び方「森くん」になっちゃうんだね~ みんな、そうだけど(笑)
「んーー・・・たまに、言われますけど、でも全然、大丈夫です」
と、笑顔の森くん。
ええな・・・私も遭遇したいよ、電車で。
「でも、今はそんなにバレない、って言ってますけど、これ、スーパースター勝ったら、電車なんて乗ってられないと思いますよ」
スポ紙一面に出て、マスコミ騒いで、大変になるよ、という振りですね。
森くん、それには淡々と
「そうですかね?そういう風になれるように、頑張りたいですね」
こういう振りはさんざんされてきたんでしょうね~ 受け答え、さすがに慣れてます(苦笑)
そして、話はシメの方向へ・・・
「森さんは、念願としていたスーパースターに出られる。あと1ヶ月後に近づいている、ということで備えは万全ですか?」
「んーー・・・まだ万全ではないですけど、あと二節走れるんで、そこでどうにかしたいと思います」
「今こちらにポスターあるんですけど、イメージキャラクター、昨年からですよね?
昨年のポスターが森さんでありながら、森さんが出られない、っていう・・・あの時の気持ちはどうだったんですか?」
「やっぱり、自分がポスターになってるんで、もう、来年こそは絶対出ないと、っていう気持ちで1年間頑張ってきましたね」
そうだよね・・・やっぱり、そう思って頑張ってきたんだよね。
「で、念願叶って・・・今年はね、色々コスプレバージョンの、ねえ?
ガンマンとか、ギリシャ神話みたいなのとかありましたけど・・・」
と、本当は触れてほしくないのではないか?という、ポスターの話(爆)
(小声で) 「恥ずかしいです・・・ちょっと」
めっちゃ小声になった森くんが、すんごい、ツボ お気持ち、お察しいたします・・・
「でも、そのポスターのレースでしっかりと優勝戦に乗ってきて、結果を出している姿がカッコいいですよね
初めて川口ナンバーワンになったんですよね?」
「初めてなりました!こういうポスターとかやって、CMも出て、相当プレッシャーが・・・」 って笑う森くん。
SS出れるし、川口ナンバーワンになったから笑って言ってるけど、これ本当に相当な重圧だったと思う。
「今までは挑戦者の気持ちだったのが、勝たなければいけないという気持ちに変わっていったんですね」
「そうですね」
「それは、いいプレッシャー?」
「そうです。いいプレッシャーになったと思います」
そう言えるようになって、よかったです。
「そして、今は名実ともに備わった森且行選手が、スーパースターに臨む、ということになります。
ぜひとも勝ち上がっていただきたい」
「そうですね。気持ちを強く持っていきます。胴上げされたいですね」
「大晦日に勝てば、最高の年越しが待ってるわけですからね。
最後に、ファンの皆さんに一言」
森くん、カメラに向かって
「そうですね。1年間頑張った成果が出るように、31日に走れま・・・はし、走れるように、頑張りたいと思います ←めっちゃカミカミ(爆)
ファンの皆さん、本場に足を運んで応援してください!」
と、最後はカメラに向かって、すっごくいい笑顔の森くん
やだもう~素敵~~~!!応援しちゃうしちゃう~~! ← あほ
と、ドキドキする笑顔を見せてくれて、森くんの出演は、終わりました。
時間にして20分ちょっとかな?
最後のファンへの一言・・・・途中もう、カミカミになって喋ってるのが、愛しくてたまらんです
この頃は、あまりファンイベント等もなかったので
今に比べるとトークもぎこちなく、言葉がうまく出てこなかったりしていますが
SSに出られることの嬉しさと、期待を背負っている緊張感が画面からも伝わってくる、森くんのテレビ出演でした。
この1年の森くんの成績を振り返る場面でも言われてましたが
森くんは、この年かなり調子が良くて、有吉、永井に続きSGを獲るんじゃないか?という声もあったので
このSSを迎えるにあたり
森くん本人も、そして、周囲も、本当に大きく期待していたものでした。
苦節11年。
SS初出場で、イメージキャラクターを務める元アイドルのレーサーが、大晦日に栄冠を手にする。
その後、かつての仲間達もまた、大晦日の晴れ舞台・紅白で喝采を浴びる。
2つの世界に分かれた6人が、同じ日にそれぞれの場所で、歓声に包まれる・・・・・
そんな、ドラマのような出来事が、この年本当に起きるのではないか?
ファンだけでなく誰もが皆、そんな夢を見たものです。
いえ、夢じゃない。きっと、現実になる。
私はそう信じて、森くんの健闘を願っていました。
でも・・・・・
残念ながら、そういう結果にはならなかったのです。
この年のスーパースター王座決定戦は・・・誰も予想しなかった結末が、森くんに待っていました。
本当は書きたくないけれど、次回、08年の森くんのSSでの戦いを振り返ります。
つづく。