トリビアの森シリーズです。


これも、トリビアというよりは、わりと皆さんの記憶に新しいお仕事のひとつではないかと思いますが・・・

森くんは、2005年7月に「鈴鹿8時間耐久ロードレース」に参戦しました。


ロードレースに関して素人の私が説明するよりも

当時森くんが掲載された週刊誌の記事を引用した方が、内容をわかっていただけると思うので

以下に紹介いたします。

「Yomiuri Weekly」 2005.8.5号 より引用

Song2

【「鈴鹿8耐」で川口市チームの監督を務めるオートレーサー 森且行】

  ~ 「自治体」と「プロ」が初めて参加。ファンを増やすために表彰台を狙う! 


(本文)

1台のオートバイを2,3人のライダーが乗り継ぎ、8時間の走行距離を競う過酷なレース。

7月28日から31日にかけて開かれる「鈴鹿8時間耐久ロードレース」に、「チーム・ハルクプロ」の監督として出場する。

チームスポンサーは、オートレース場を運営する埼玉・川口市だ。

「勝てば、オートレース界の活性化につながる。そのための参戦であることは、十分承知しています」


ライダーの中心は、元ロードレース世界選手権チャンピオンで、川口オートを中心に活動する青木治親選手。

この大会で、自治体がスポンサーになるのも初めてなら、オートレース選手が参加するのも初めてという。

「プロのチームとして、絶対に負けられない。完走ではなく表彰台に上がることが目標です。今回は監督なので、ハンドルを握らないぶん、少しイライラするかもしれませんが(笑)」


芸能界を引退してから早10年。

選手としては、昨年のタイヤ規格変更の影響で、初めてともいえる長期スランプに苦しんでいる。

「今回の8耐で好成績を残し、選手として上昇するきっかけにしたい」

大会前日まで川口でレース。

その足で鈴鹿に入る。終わるとすぐ伊勢崎でレース。

息つく暇もないが、その目はしっかりと、表彰台を見つめている。



ここに紹介した「Yomiuri Weekly」は、2008年に休刊になっているので、もう今は読むことの出来ない週刊誌ですが

イメージ的には朝日新聞社が出している「アエラ」の読売版、って感じでしょうか。

時事ネタや経済の動向などを扱う、男性向けの硬派な週刊誌でした。


そこに「時の人」として「森且行」がクローズアップされたことは、当時とっても嬉しかった記憶があります。


ちょうどこの頃から世間ではインターネットの環境が大きく変わり始め

パソコンは誰にでも使える情報のツールとして、一般家庭にすごい勢いで普及していた頃だと思います。

私の家庭も、同じです。


そして、この鈴鹿参戦のことは、ネットの動画配信のニュースにもなり

私は記者会見の様子を、ネットで見ました。

それは私が、実に8年ぶりに動く森くん(笑)を見て、彼の生の声を聞けた出来事でした・・・爆

そう、デビュー戦以来、ずっと彼のことは写真でしか見る機会がなかったので

ネットって、何て便利なんだ!と感動したことを昨日のように覚えています(苦笑)


                  その記者会見の時の写真が、これですね ↓


Song2


上の記事にも挙げましたが

「鈴鹿8耐」にオートレーサーが参戦することは、本当に異例の出来事だったと言われています。


私も森くんがこの世界に入るまでは全然わかりませんでしたが

ロードレースとオートレースのバイクって、まったくの「別物」なんですよね。

だから、いかに彼らオートの選手が「プロ」のレーサーだとしても、鈴鹿に参戦するなんて、普通ならあり得ないことなんです(だって、異種格闘技みたいなもんだし)


でも、それを可能にしたのは

森くんと一緒に写っている青木選手が、そのロードレースの世界からオートに転身してきたいわば「経験者」だったからです。

今でこそ、オート界にロードレーサーが転身してくることは普通になりましたが

青木選手はその第一号で、彼のオート界入りは当時オートファンの間では結構な話題になっていました。


その青木選手が森くんと同じ川口の所属になったということで

当時の川口オートは「森・青木」を2枚看板のスター選手として、全面に出してアピールしたかった時期なのだと思います。


*ちなみに、森くんと青木選手は、森くんがSMAP時代にテレビで共演しています。

96年3月に放送されたフジテレビ系「BANG!BANG!BANG!」というスポーツ系のガチンコ対決番組のスペシャルで

チームSMAP(中居・森・香取)vs チームモータースポーツ として、対決してました。

いや~まさか、その後2人がオート界で再会するなんて・・・運命ってわかりませんねぇ。


と、余談を挟んでしまいましたが


オート業界は(今もですが)経済不況の影響もあって、最盛期から見るとどんどん売上が落ちている、とささやかれていた頃。

森くんのインタビューの言葉にもありますが

「鈴鹿で少しでも話題になって、オート界の観客動員アップに結び付けたい」という思いが、青木選手の転身をきっかけに、業界初の試みにトライすることになったのでしょうね。


でも、このニュースを知った時

正直、私はものすごく複雑な気持ちになりました・・・


実際、8耐にレーサーとして参戦するのは、青木選手と「ハルクプロ」からのロードレース専門の選手。

森くんの立場は、「監督」です。

「監督」って・・・何するの?

という疑問は、詳細を知るほどに大きくなった。

このチームには、実は「総監督」もいらっしゃったのです。

つまり、プロとして指示を出す方は別にいるという・・・


それが何を意味するのかは、「森且行」という人のファンであれば察することができますよね?


胸が痛くなりました。


まして、この記事の中にも書いていますが

この頃森くんはスランプに陥っていて、トップクラスである「S級」から一つ下のランクの「A級」に落ちていた時期です。

それだけでも「本業以外のことに時間を取られてしまってよいものなのか?」と心配だったのに

前日までレース、終わったらすぐまたレース。

そんなハードな日程の中に放り込まれるなんて・・・

森くん、大丈夫なの!?

と、どれだけ思ったかわかりません。


でも、森くんは、「受ける」と決めた以上、自分の役割を全うする人です。


実際、鈴鹿で森くんを観た人によると

彼はレースにこそ出ないけど、裏方に徹して、選手をフォローするためにほとんど休むことなく動き回っていたそうです。


鈴鹿はレースの前に前夜祭とか、PRイベント等もあるようで

それにも精力的に参加して、笑顔でファンサービスに励んでいた、と聞いています。

                   

                         これはその中の1シーンかな。↓


Song2


私は直接鈴鹿で彼を見ることは出来なかったけど

そのエピソードを聞いた時、涙が出そうになりました。


あぁ、森くん頑張っているんだな・・・どんな場所でも、全力投球なんだな・・・と。


参戦のニュースを知った時、複雑な思いを抱いて全面的に応援する気持ちになれなかった自分を恥じました。


自分の中で

森くんが選んだことなら、どんなことでも受け止めよう。

そして、全力で応援しよう、と腹をくくったのは、もしかしたら、この鈴鹿がきっかけかもしれません。

今振り返ると、そんな気がします。


だから、この7月に連続で森くんが参加するイベントのことも、

あまり心配しないで、素直に応援しないといけませんね(苦笑)

彼が頑張ると決めたんだから、ファンなら素直に喜ばないと、ね。

すぐに初心を忘れる愚かな私です(汗)



で、肝心の鈴鹿でのレース結果を言わないといけませんね。


森監督の「チーム・ハルクプロ」

見事、総合3位!!

森くんがインタビューで語った通り、表彰台に上がりました!!!キラキラ


さすが、有言実行の男です!

(実は、「デカイこと言っちゃったな~表彰台は無理だろ、と後悔してたんで、自分が一番びっくりした」と森くんが本音をこぼした後日談もあるんですがね。そこも森くんらしい・笑)


とにもかくにも

プロのレーサーとしての威信をかけた戦いに、ハードスケジュールを承知で参戦した

森くんの覚悟と頑張りに、拍手ですね。

もちろん、実際にレーサーとして8時間を走り抜いた青木選手にも、最大級の拍手を送りたいです。


そうそう。

鈴鹿でこの表彰台に上がった日ってね・・・

SMAPが、2年ぶりのライブ(SAMPLEツアー)を札幌の地でスタートさせた2日間と被ってるんですよ。


6スマバイオリズムの絆も感じることが出来て

私にとっては忘れられない森くんのお仕事でありますねハート