2010年9月17日の「金スマ」で中居君から「森くん」の名前が出ました。

 

「波乱万丈」シリーズのゲストとしてMAXが出演し

メンバーの1人であるミーナの「グループ脱退から復帰までの裏事情」を語るという内容でした。

 

中居君が森くんの名前を口にしたのは

ミーナさんが脱退した時の様子の再現VTRを見た直後。

MAXの4人が「当時、ギクシャクした別れ方をしてしまった」という話の後で

「自分達(SMAP)は最後に6人で食事に行った」という思い出話を、中居君が嬉しそうにしていました。

 

この放送は、東京ドームのSMAPライブ会場に森くんが来たという翌日で

余計に嬉しくて、何かが繋がっている気がして

金スマを見終わった時、私の目には涙が溢れていましたホロリ  

最近、泣いてばかりですが(苦笑)

MAXのことが、あまりにも森くんの脱退時と重なって見えたから・・・

 

あの時、森くんは、そしてメンバーは

 

一体どんな気持ちでいたのだろうか・・・?

中居君は

どんな思いで今回の「金スマ」を進行していたのだろうか・・・?

 

彼の脱退からもう14年も経っているのに

それを想像する時、たまらない気持ちになりました。

 

スマコンのレポや、森くんのレースのこと等、書きたいことはいっぱいありますが

今回は、この「金スマ」を通じて私が思ったこと、感じたことを書かせてください。

*ただし・・・相当長いです。ほんとーに、長いです。お時間に余裕ある方のみどーぞ(爆)

 

そこに見えてくるものは・・・やっぱり、中居君の想い。なんですよね・・・

 

『金スマ~芸能界に生きる女達のウラ事情~MAXを裏切った女』

今年で結成15年になるMAX。

沖縄ダンススクールで知り合った4人は十代の頃から苦楽を共にし、家族のように仲の良いグループだった。

 

96年の「TORA TORA TORA」をきっかけにブレイクした彼女達。

 

97年「Give me a Shake」はオリコンヒットチャート第1位を記録。

ヒット曲を連発し、その年から5年連続で紅白へも出場。

まさに、飛ぶ鳥を落とす勢いで音楽チャートの最前線を走っていた。

 

そんな中でも4人は昔と変わらず、プライベートでも仲の良い関係。

 

隠し事なく何でも報告し合う間柄(彼氏も必ず紹介していたらしい)

ミーナ「みんなでバカやって、騒いで・・楽しかった」

ナナ 「メンバーが友達であり、お姉さんの役割もしてくれた」

レイナ「親友であり兄弟であり家族」

リナ 「どんな時もメンバーがいつも側にいて支えてくれた」

 

だが、浮き沈みの激しい芸能界。

 

公私共に順風満帆だったMAXの人気に段々と、陰りが見えてくる・・・

2000年、2001年と、CD売上が減少。

ナナ 「下からもガールズグループがいっぱい出てきて、自分達も肌で感じるほど、売上が落ちてきているとわかっていた」

レイナ 「ここを何とか乗り超えて、もう一度MAXを盛り上げていこう、って気合いを入れてた時に・・・」

 

2001年12月24日 クリスマスイブ。

 

3人(ナナ、レイナ、リナ)は突然事務所に呼び出される。

訝しみながら事務所へ着くと、そこにはミーナと事務所のスタッフが待っていた。

そこで3人は初めてミーナから「妊娠」の事実を告げられる。

驚く3人に事務所側は「4人で今後のことを話し合ってくれ」と言い、席をはずす。

 

妊娠自体は喜ばしいことだったが、人気が落ちてきているMAXにとっては、今こそが踏ん張り時。

 

ほとんどの曲でリードボーカルをとるミーナが抜けるなど、ありえないことだった。

 

そして、リーダーのナナの口から出た最初の言葉は「何で!?」だった。

 

(ナナ 「怒りが先にきてしまった。そんな自分が悔しい」)

ショックだったのは、最初に自分達にミーナが相談しなかったこと。

レイナ 「やっぱり一番に言ってほしかった・・・」

リナ  「これからどうなるんだろう?私達、取り残されたの?と感じた」

ナナ 「事務所とミーナですべてが決まっていた」

そんな3人に対し

ミーナ 「その先のMAXの事は正直考えられなかった。産みたい一心だった」

親友として妊娠は嬉しいが、正念場を迎えているにもかかわらず、ミーナは逃げるように脱退することに。

相談もなくすべてを事務所と決めて報告された3人にとって

ミーナの行為は「裏切り」以外の何ものでもなかった。

 

2002年1月30日

 

グループの今後が決まらないうちに、ミーナの妊娠が一部スポーツ紙にスクープされ

それを受けて、急遽4人でのミーナの結婚、妊娠報告記者会見が開かれることになった。

グループだからということで、3人もその会見に同席することになるが・・・

リナ 「私達は本当は出たくなかった。何で私達も一緒に出なきゃいけないの?と思っていた」

レイナ「心の底からおめでとうっていう言葉が言えなかった」

ナナ 「笑顔を作る筋肉が引きつり、顔が痛かった」

自分達の気持ちとは裏腹な社交辞令的な言葉ばかりを並べた偽りの記者会見。

頭の中はミーナへの怒りと戸惑いばかり・・・

ミーナも、表向きは産休としていたが、本当はもうMAXに残るつもりはなかった。

音楽番組の楽屋では3対1の構図になるなど

会見で仲の良い4人を演じてはいたが、3人とミーナの間にはすでに大きな亀裂が入っていたのだった。

 

3月末

 

最後の4人での仕事は「ミュージックステーション」

歌いながら、4人はステージ上で涙する。

わだかまりがあるとはいえ、共に歩んできた親友との別れ。この先への不安。

きちんとファンに伝えられなかったまま、この4人でのMAXが終わってしまうことへの無念。

さまざまな思いが入り混じった涙だった・・・

 

最後の仕事からの帰り道の移動車の中。

 

もうこれで最後になるとわかっているのに、4人は無言のまま。

途中でミーナが先に車を降り「今までありがとう」と簡単に言葉を交わしただけの、あっけない別れ。

それがMAX結成から7年目の出来事だった・・・

 

その後、ミーナは家族だけで結婚式を挙げ長男を出産。

 

のちに故郷沖縄へ一家で移住し、長女も生まれ専業主婦として2人の子育てに専念する日々。

(自分がMAXのメンバーだったことは周囲にも隠していたらしい)

一方のMAXは事実上の活動休止状態だった時を経て、2002年7月に新メンバーのアキが加入。

新生MAXとして再スタートを切る。

が、そのお披露目ライブの最後では、ファンからミーナコールが巻き起こるような状態だった・・

レイナ 「ミーナがいないとMAXじゃない、という思いがファンの人にあったので・・苦しかった」

新メンバーを加えてもMAXの人気は回復せず、シングルのリリースもなくなりスタッフも削減。

MAXの活動場所はどんどん小さくなっていく・・・

そんな3人を支えていたのはミーナへの意地。

リナ 「頑張って、ミーナがいた頃より成功して、どこかで見返したい思いがあった」

 

脱退後3人との連絡を一切絶っていたミーナが、3人の実家に宛てて手紙を書いたのは脱退から5年後。

 

それは勝手にMAXを辞めた謝罪の手紙だった。

3人に直接書かなかったのは

ミーナ 「あの時壊してはいけないものを、自分が壊してしまった罪悪感が大きくて、どうしても直接本人達には言えなかった」から。

その後、沖縄で仕事があったのを機に、ナナの提案で4人は5年ぶりに会うことになる。

リナ 「私達がどれだけ苦労したかわかってる?」

ナナ 「赤ちゃんできた時本当は、ちゃんとおめでとうって言いたかったのよ」

ミーナ「本当に、あの時はごめんなさい」

今まで言えなかったことをぶつけあった4人。

だが

リナ 「わだかまりが全部なくなったわけではない。もう、私達はお互い別々の世界で頑張る関係になったんだな、と思っていたから」

と、その時はその先のことなど予想していなかったが・・・

 

2008年8月 新メンバーだったアキがシンガーソングライターを目指すという理由で脱退。

 

MAXはまた解散の危機に直面する。

ミーナを呼び戻そう、と言い出したのはリーダーのナナ。

レイナも「ミーナしかいない」と思うがリナは納得しない。

リナ 「まだ結果が出せてない。もう少し自分達3人で頑張りたかった」

それでもナナはミーナへ連絡を取る。

「もう一度、MAXやらない?」

ミーナ 「本当にビックリした。MAXに戻れるの?いいの?」と思った。

 

そして2008年10月

 

オリジナルメンバーのMAXは朝の情報番組で「Give me a Shake」を披露して復活を果たす。

一番最後まで復帰に反対していたリナも

「今まで悔しい思いが強かった。でも、私が一番求めていたのは、あの(4人の)空気感・・ミーナともう一度一緒に歌ったあの瞬間が、忘れられない」

と、ミーナのことを歓迎した。

 

ナナ 「(ミーナの脱退は)お互いに必要な経験だったのかもしれない。あれがあったからこそ、今がある。なかったら、もしかしたら・・逆に続けていなかったかもしれない」

 

 

最後にミーナから3人に対して手紙が読み上げられる。

 

「今、自分の気持ちに正直になった時、12月のあの日、みんなに最初に伝えられなかたこと・・私の中で、今でも後悔しています。

子どもの頃から一緒に過ごしてきたみんなが、気がつけば側に誰もいなくなり、心の中にポッカリと穴があいたような気になりました。

無理矢理にも、歌や仕事を嫌いになり、片意地張って、突っ走ってきました。

こうして復帰できたのも、今まで何が何でもMAXを守り続けてくれたみんながいたからこそです。本当にありがとう」

 

~MAXの固い絆は、これからも続いていくだろう~

 

というナレーションで終わり。

 

 

男女の違い。グループとしてのスタンス。立場。

 

そういうものはまったく別ですが

私は、このMAXのドキュメントを見て、本当に、色々な部分で森くんのことが重なりました・・・

 

一ファンの私ですら、そうなんですから

ましてや、一緒に再現VTRを見ていた中居君の気持ちは・・・想像するに余りあります。

 

ここからは、番組での中居君の言動です。

まず

ミーナの妊娠を他のメンバーが事務所で初めて聞かされた、という話を振りかえる時

ナナさんが「すべてが事務所とミーナで決められていて・・・」と口にしたら

即座に

「報告だったんだね。相談、じゃなかったんだよね」と、言った中居君。

もう、ここで胸を突かれました。

森くんの時と同じだ・・・と思ったから。

森くんも、オートの試験を受けたこと、SMAPを辞めること、相談しなかったんですよね。メンバーには。

まったく同じじゃないの、と思いました。

だから、中居君がその時すぐに「報告」と「相談」は違う、とさりげなく示しているのが胸に沁みました。

 

きっと中居君も、森くんから「相談」してほしかったんだろうなぁ・・・と感じたから。

 

その後

 

MAXの最後の仕事のあと、ミーナがそそくさと車を降り、去って行ってそれっきり・・・あっけない別れ方だった。

というくだりの時

一番最初に中居君の口から出たのは

「23歳かぁ」という言葉(ミーナさんが23歳の時だったので)

そして、それから

「僕もね、ちょうど23歳の時に森くんがいなくなったんですよ」

と、唐突に思えるほどいきなり森くんの名前を出しました!

その後に急にカットが変わって、いかにも編集点が入った?と思えるような感じだったので

多分、中居君・・・森くんのことオンエア出来ない部分でもっと喋っていたのかな?と思いました(あくまで推察)

 

そして中居君は

「最後の仕事が終わったあと、6人でご飯たべたんですよ」と言い出した。

へ~!となるMAX4人とスタジオ内。

「普段プライベートでそんな、集まったりしないんだけどね・・・」と言い、照れくさいのか

「その後、何でかしらないけどみんなでお尻出して写真撮りました」ってオチつけてました(笑)

ええ~!と笑うスタジオ。

リナさんが「私達も本当はそういうことがしたかったです」と羨ましそうに言ってたのが印象的だった・・・

 

もうね

ここは、何回見ても切なくなります。

23歳、という年齢の話で「僕もその年に森くんがいなくなった」とすぐに出てくるのは、ずっとずっと忘れていない、ってことだから。

以前、SMAPデビュー15周年を振りかえるインタビューの時、中居君は「もう、5人でやってる年月の方が長くなっちゃったけど・・・」と言ってるのを聞いた時も

あぁ、中居君、森くんが抜けてから何年、って数えてるんだ・・・と思ったことがあって

今回の「23歳」でもやっぱり同じことを感じました。

 

もしかして、彼の心の中ではあの年で時間が止まっている部分が、ほんの少しあるのかもしれないね。

私達ファンと同じように・・・

 

最後の仕事(ラジオ)を終えて、食事して、四谷の交差点(?)で6人でお尻出して撮った写真。

今でも中居君はそれをテレビの横に飾っている、と前に語っていました。

MAXが羨むように、素敵なお別れだったのだと思います。


その後、MAXに新メンバーが加入したお披露目ライブの映像が流れた時

中居君はワイプ(小窓)でやたらと反応していました。

「う~わ~、これ、どんな感じ?どんな感じなのよ~?」って・・・

SMAPは森くんが抜けた後、残りの5人でやっていくことにしたから

こうやって誰かを新しく入れて、ステージでファンに披露する、という感覚が、中居君にはきっと考えられないことだったんでしょうね。

何だかとっても素直な反応だなぁと思いました。

そして、その映像の最後に客席からミーナを求めるコールが起こったのを見ていた時

「これ、実際の映像なの?」と確認していました。

心なしか、厳しい表情だったようにも見えました・・・(「どんな感じ?」と聞いていた時とはまったく違う顔)

 

中居君・・・思うコトいっぱいあったんだろうなぁ~・・・この映像で。

 

その後は、番組はMAXの再現VTRが中心になってあまり中居君がコメントを言うこともなかったけど

ミーナが復帰して4人で生放送で歌っている映像を見ている時

「う~ん・・・すごいなぁ・・・」

と、ささやくような、小さな声で呟いていたのも、忘れられません。

 

ねえ、中居君・・・

ものすごく、色々なことを思い出してしまった1時間じゃなかったですか?

 

SMAPとMAX。

 

男女の違い。グループの置かれている立場やスタンス。

そういったものは、全然違うし比べようもないけれど

「これからが正念場」と思っている時に、メンバーが1人抜けることのダメージって計り知れない・・・と

今回の番組を見て再確認しました。

 

私は、常々SMAPを去った森くんより、残されるメンバーの方が辛かっただろうな、と思っていました。

辞める人は、新たな目的や夢を求めて、自分の意思でそちらへいくわけだから、どんな結果になろうとも後悔はしないはず。

だけど、残された方は、望んでもいなかった状況に放り出されるわけだから・・・

それでも、そこで何とかやっていかなければならないわけだから・・・

 

相談もなく、勝手にそういうことをされたら

MAXの3人が感じたように「裏切られた」という思いや「怒り」があっても当然だと思います。

別れに際して気まずいままだったり、その後何年も断絶状態だったことも

当たり前と言えば当たり前の感情なんじゃないかな。

 

だけど

だけど、SMAPはそうじゃなかった。

それって・・・本当にすごいことだと思います。

 

MAXは、ミーナさんの記者会見に「出たくないのに、全員で出た(無理矢理出された)」ようですが

SMAPの場合は、逆ですね。

中居君だけが、望んで森くんの脱退記者会見に一緒に出ました。

(想像ですが、他のメンバーはきっと中居君に、全権委任したのだと思います)

私には裏の事情はわかりませんが・・・

当時一般的に報道されていた内容(それも真実かどうかは、わかりません)によると

事務所側は「勝手に辞めていく人間の記者会見にメンバーが出る必要はない」と、森くんの記者会見に他のメンバーを出すつもりはなかったようです。

 

でも、中居君だけは、出た。事務所の意向を振り切って、たった1人で、あの場に出た。

 

なぜか、巨人軍のユニフォームを着て。

それは

「夢を叶えるってことは、素晴らしいから、森にも頑張ってほしい」というエールを込めての姿でした。

私、この時の会見、涙涙であんまり覚えていないんですが(苦笑)

森くんの脱退は決して喧嘩別れではないことを強調して

場を明るく盛り上げようと、一生懸命話す中居君の振る舞いがとても印象に残っています。

元々口数は多くなくて、アドリブ利かない森くんですから(爆)もしあの場でたった1人で会見を行わなければいけなかったとしたら・・・

一体どんな会見になっていたのかな?ふと、思います。

会見の中でレポーターに

「今後、誰かメンバーを新しく入れる予定はあるのか?」と聞かれた中居君が

「いいえ。森の代わりは誰にも出来ない。残る5人でやっていきます」

とキッパリ言った瞬間、私は心の中で

「中居君、ごめんね・・・そして、ありがとう」と思ったことだけは、なぜかよく覚えています。

(森くんの言葉は、ほとんど覚えてないのに、ですよ・苦笑)

 

この時の中居君の心境。想い。立場。

その重大性に、思いが至るのは、その後何年も経ってからなのですが・・・

 

私の手元に「世界に一つだけの花の意味~SMAPが教えてくれたこと」(小野登志郎著・太田出版)という本があります。

 

 

 

 

 

「世界に一つだけの花」はなぜ、あれほど売れて世間に受け入れられたのか、を通じてSMAPというグループを分析している本なんですが

結論として

「SMAPというグループが他の芸能人と大きく違うのは、トラブルからのリカバリー=回復、の見事さだ」

ということを証明している本です。

この本、細かい数字や記録に間違いも多くて、「SMAPクロニクル」のような正確さには欠ける部分があるんで

あんまり評価できないとこもあるんですが・・・(失礼)

森くんの脱退の章に書かれたことは、とても胸を打つものがあります。

 

「森の脱退騒動と23歳のリーダーの振る舞い」

というタイトルがつけられた章には、森くんのデビューから脱退に至る経緯が書かれ・・・

上記の記者会見のことにも触れています。

(以下、引用します)

 

「この事態に際し、リーダー中居のとった行動は立派だった。

 

(中略)

森にも考えがあったことだろうが、このような勝手な行為を許してしまえば、グループは崩壊してしまう。

だからといって、事務所の意向どおり、「勝手に去れ!」と言えば、残ったメンバーの信頼関係はバラバラになってしまう。

「俺達の関係とはこの程度だったのか・・」とシニカルな雰囲気がグループ内に浸透してしまったことだろう。

 

リーダーの中居は上司である事務所の意向と、メンバー相互の信頼関係の板挟みになった。

 

この時の彼のいでたちであるジャイアンツのユニフォームは、森へのはなむけであると同時に、中居自身の決意の白装束でもあったのだ。

(中略)

間に入る人間は、両者よりも強くないと務まらないと同時に、当事者よりも強い意志を持たなければならないということなのだ。

(中略)

中居は、下手に動けば事務所からも、そしてメンバーからも恨まれてしまう結果をもたらしたかもしれなかった。

しかし、当時若干23歳の若きリーダーは、まさしく自分ひとりで、この難局を乗り切ったのだ。

 

SMAPというグループの突進力とその持続力は、尋常ではない。

 

その、理想的で最強のグループの秘密についてはさまざまな説があるが、僕は、その理由の1つに、やはり、リーダー中居の絶妙なバランス感覚があるのではないかと考えている。

上位下達、ピラミッド式ではないリーダーシップの模範を、中居は見せたのである。

 

雨降って地固まる。SMAPは、森の脱退という逆境を糧にして、見事にその結束力を強めたのだった」

 

 

 

今回番組で「23歳かぁ・・・」と思わず口にした中居君を見た時、真っ先にこの本のことが、浮かんだんですよね。

今まで充分知っていたつもりですが

やっぱり、中居君って・・・・本当に凄い人です。

その後の、森くんラストのスマスマでの号泣も含めて・・・本当に、本当に、彼は凄いリーダーですね・・・あ、やばい。泣きそう涙

 

もちろん、中居君だけが凄いわけではないです。

 

SMAPは、誰1人、森くんのことを責めることなく、きちんと彼を送り出してくれた。

そして、その後も折りに触れ、森くんの名前を口にして、今でも森くんは仲間なんだと世間にアピールしてくれる5人。

MAXが、顔を合わせるまでに5年もの月日を要したように、普通はそういう断絶があってもおかしくないでしょう。

だけど、彼らはそんなことなかった。

彼らの信頼関係って、並み大抵のものではないような気がしています。

ひょっとしたら、心の中では、森くんに対して「見返してやりたい」という気持ちも、あったのかもしれないけど・・・

(あまりそういう感じは見受けられませんが)

1人抜けたことでもパワーダウンすることなく、かえって勢いを増したSMAPというグループのとてつもない力と、森くんにエールを送り続けるメンバーの度量に、ひたすら尊敬の念を抱きます。

 

私が、前から思っていることの、もうひとつに

「SMAPは森くんがいてこそ、そして、抜けてこそ、今がある」という思いがあります。

今回の番組でナナさんが、今までのことは

 

「お互いに必要な経験だったのかもしれない。あれがあったからこそ、今がある。なかったら、もしかしたら・・逆に続けていなかったかもしれない」

と言っていたことに

あぁ・・・やっぱり、グループの危機を乗り越えてきた人は、皆そんな風に思うんだなぁと感じました。

 

SMAPも、過去があって、今があります。

 

それを思う時、今年のライブで6スマを感じる演出があったり、1000万人突破セレモニーできちんと6人時代の映像が流れたことも

ごくごく当然のことだと思うのです。

 

だけど、今まではそれを表立って言えるような環境ではなかったのに・・・

この放送の前日、森くんがコンサートを見に来てくれたこと。

それを堂々と観客の前で言えるようになったこと(本当は言わないはずだった?かもですが・苦笑)

今、こうしてMAXを通じて、あの脱退の日のことを改めて検証できたこと。

上手く説明できませんが、なんだか、すべてのことが繋がっているような気がしてなりません・・・

何かが変わろうとしていると、やっぱり信じたいです。

 

それから、今回ミーナさんの話を聞いて新たに気づいたことも・・・

「壊してはいけないものを、自分が壊してしまった罪悪感」

「あの日、大事なことを一番先にみんなに言えなかった後悔の気持ち」

「無理矢理歌や仕事を嫌いになり、片意地張って突っ走ってきた自分」

 

去っていった方には、そういう気持ちもあるのですね。

 

森くんもそうだとは言いません。

 

でも・・・

彼発信で、あまりメンバーのことを言わない理由の中には、ひょっとして、そういう負い目もあるのかもしれないな、とちょっと思いました。

だとしたら、それでもコンサートに足を運んでくれた気持ち・・・すごくすごく大切にしたいです。

 

MAXはミーナさんが復帰して、オリジナルメンバーで、また新たなスタートを切りました。

 

SMAPの未来には、この先どんなことが待っているのかはまったくわかりません。

SMAPは今でも6人だと信じていますが

「森くんが彼らと同じステージに立ってまた歌ってほしい」と簡単には願えません。

今、私が彼らに何を求めているのか、自分自身でもよくわからないです・・・

だって、森くんの今の努力を目の当たりにしているので・・・レーサーとして日本一になるという彼の夢を否定したくないから。

 

だけど・・・

 

最後までミーナさんの復帰に反対していたリナさんが

復帰後初めて4人で一緒に歌った時

「私が一番求めていたのは、あの空気感なんだ」と言った言葉が、心に残って忘れられません。

 

中居君に、いえ、6人のメンバーに

いつかそんな風に

「求めていた空気感。6人だった楽しい瞬間」

をまた味わってほしい、と願う気持ちが、あることは事実です。

 

いつの日か、すべての障害が取り払われた時が来たら・・・

その瞬間こそ、私も彼らと同じ空間で、同じ空気感を感じたいです。

それが、これからの私の願いになるかな(笑)

その日が来るまで、また精一杯6人のお仕事を応援していきましょう。

 

長い長い考察になってしまいました。

最後は感情も入ってしっちゃかめっちゃかになったかもしれませんが・・・・

最後までお読みくださった奇特な方がいらしたら、心よりお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。♥akn♥

 

そして、やっぱり最後に、これは言いたいな。

中居君、森くんのこと、話してくれて本当に本当にありがとうね!!

 

りーダー、最高っ!!はーときらきら!!