森谷雄オフィシャルブログ「社長を。プロデュース」Powered by Ameba -4ページ目

お疲れ様!2011年。よろしく2012年!

2011年。

激動の一年が、今過ぎて行こうとしています。

1月・・・「ザ・ミュージックショウ」、オンエア。
「ザ・クイズショウ」のスタッフと新しい試みをしたドラマでした。

・・・「しあわせのパン」、冬編クランクイン。
極寒の北海道ロケ。傑作を撮り上げようと皆、必死でした。

2月・・・映画『シャッフル』クランクイン。
旗上げからの夢だった、劇団スパイスガーデンの作品をついに映画化。
とんでもないハードスケジュールでも、監督とキャストたちの団結により凄い物を撮った。

・・・「春休みの恋人」クランクイン。
前作「夏休みの恋人」の主演2人ににスフィアの高垣彩陽さん、スパイスガーデンの飯田が加わって、
傑作配信ドラマを撮影。
スマホ世代への新しいドラマ展開の先駆けに挑戦。
この作品での高垣さんとの出会いがとても大きなものとなった。

3月・・・。

忘れてはいけない3月11日の震災。
『シャッフル』のクランクアップから12時間後のこの衝撃は、僕に様々なことを考えさせてくれました。
自分自身が、何のために今の仕事をしているのか?
そしてこれから、どんなことをしていけばいいのか?
僕らの仕事の意味。
自分自身の方向性。
全てを見つめ直して、辿り着いたのはやはり「作り続ける」ということでした。
作り続けることで、誰かの心のほんの少しの部分にでもいいから残り、
そして、それが少しでも勇気や励みや夢の始まりになれれば・・・。
僕らがものづくりをするのはそれでしかないではないか。
何を立ち止まる必要があるのだろう。
結局、一回転して辿り着いた答えでした。
3月は、様々なことを諦めなければならなかったけれど、
「自分たちにできること」をとにかく見つけ出していった月でした。

4月・・・「シークレットガールズ」クランクイン。
「ちゃお」のブックインDVDで連ドラをやると聞いた時、「挑戦したい。子供たちに何か届けたい」と
暗闇に光がさした気持だった。
そして、この作品では何年ぶりかの監督もさせていただきました。
「監督する」ということで、立ち止まっていた僕自身に何かがよみがえって来る感じでした。
「よーい!スタート!」と声を張り上げながら、自分の出来ることを精一杯やる。
この作品にとても助けられました。

5月・・・「シークレットガールズ」クランクアップ。
仕上げ作業も精一杯やった。
打ち上げも盛り上げまくった。
そして、また泣いた。

6月・・・「スフィアクラブ」クランクイン。
「春休みの恋人」で出会った高垣さんのいらっしゃる声優ユニット「スフィア」との番組づくり。
ユニット冠番組というものを初めてプロデュースさせて頂き、苦労したり、勉強になったりと、
思いで深い作品です。
脚本・監督の福田雄一さんとの久しぶりのお仕事でした。

7月・・・舞台「バンカラ」ツアー。
震災後、あきらめた劇団の番外公演から4カ月。
劇団初の地方公演も含めたチャレンジ。
また、長野ではお世話になっている侍学園の復興。
岩手ではバンカラ発祥の地・東北の復興応援。
自分たちの出来ることへと熱く向き合った公演だった。
岩手では観客500人のみなさんが終演後一斉に立ち上がり、「エール返し」をしてくださいました。
一生忘れない景色になりました。

8月・・・「ぬっくんBAR」撮影。
温水洋一さんと久しぶりのお仕事。
監督としてチャレンジしたCMとドラマの間を行く作品。

9月・・・「電報日和」クランクイン。
フジテレビとの配信ドラマ。
ナビゲーターをしてくれたのは「天体観測」以来の小西真奈美さん。
久しぶりの作品。
そして、監督としての再会。
ちょっと緊張しながらも、9年ぶりでもあ・うんの呼吸・・・だったと思う。
いい再会でした。

・・・「Sing A Song Battle」公演中止。
「ザ・ミュージックショウ」の舞台版を作ろうと準備していたが、
公演5日前に会場のテクニカルトラブルにより、断念。
アットムービー史上初の公演中止。
少し、落ち込んだ。

10月・・・映画『シャッフル」公開&舞台「シャッフル」公演
3月の震災以降、悩みながら仕上げをした作品が公開に。
同時に舞台版を再演。
スパイスガーデン以外に10人の新キャストを迎えてのプロデュース公演。
様々な出会いがあり、
また、様々なチャレンジもした。

11月・・・「シークレットガールズ」スピンオフ、撮影。
久しぶりの彼女たちとの現場に元気を貰いました。
監督をたくさんした年だったな―。

12月・・・森谷担当の撮影、公演はなし。
とにかく、色々な物を観て、色々な人と会い、来年に向けての方向性を立てて行った月だった。
普段、引きこもりがちの社長である僕が、とにかく人と会った。
人と会うと、色々なことに気づき、また、色々なことが動き出すものだ。

そして、大晦日。

来年・・・と言っても数時間後のことだが、
僕としてはどんどん人に会いまくって、
沢山の相談をし、
わからないことを「わからない」と言い、
教えてもらい。
また、相手の相談にも乗り、
いろいろと教え合い、
そして、助け合い、分けあい、
そんな風に生きていけたらと思う。
自分1人では何もできないと痛感した2011年だった。
逆に自分自身だけがしっかりとしていてもダメだと感じた年でもあった。
どちらかと言えば社長としては「ちょっとダメ」なくらいが良くて、
プロデューサーとしてはもっとしっかりしたいな、と思った年でもあった。

兎にも角にも、
この2011年という年を絶対に忘れずに、
これからを生きて行こうと思った。

震災後、「これは俺のパンだ。誰にも渡さない」という人間と、
「ここにパンが1つあるから、みんなで分け合おう」という人間の、
二種類に分けられた気がした。
実際に、仕事の上でもパート1を制作していたのに、パート2は「我々で」みたいな、
業界では信じられない仕打ちを受けたりもした。
そういった作品は決まっていい方向に行くとは限らないのだな、
とも思った年だった。

僕は、人を信じる人でいたい。
だから、傷つくことも多いだろう。
でも、信じつづけながら、
信じあえる人たちと、
信じられるものづくりを続けたい。

1月21日に北海道先行で映画『しあわせのパン』が公開になる。
ここには「分けあうことの大切さ」というテーマを込めた。

2012年は、自分たちの悩みも、しあわせも分けあえるような仕事の仕方をしたい。
そうでなければ、今の日本人には響かない気がするからだ。

心を引き締めて、新年に向かいたい。

2012年も、アットムービーへの応援、よろしくお願い申し上げます。

僕らも作品で、皆さんを応援し続けます。


2011年12月31日

2012年1月1日

森谷雄