市川亀治郎主演の『雨』を観た!
新国立劇場にて『雨』という作品を観てきました。
映画『シャッフル』でご一緒した市川亀治郎さん主演の舞台だ。
中ホールは年齢層が少し高めのお客様たちで埋め尽くされていました。
正直、井上ひさし作品をしっかりと拝観するのは今回が初めてでした。
始まってまず、時代劇であることに構え、ほぼほぼ方言で繰り広げられる作品に
驚きました。
時々、語尾の意味合いとかがわからなくなることもあり、観る側として最後までついて行けるか?
と思いました。
が、しかし、・・・
観ているうちにぐいぐいと何かに引っ張られている自分に気付きました。
それは何か?
しっかりとした脚本と演出。
そして、何より市川亀治郎さんの芝居の凄さ。
セリフ廻しから所作にいたるまで、芸歴30年以上の奥深さが、
動きや言葉一つ一つにあって、観る者を惹き付ける。
長いワンシーンがあって、亀治郎さんがはける時に会場から拍手が湧いた。
僕自身も拍手しそうなくらいになっていました。
主人公が恐怖のどん底にありながらもその場を立ち去るという表現を
体の動きだけで見せていた。その動きの美しさや身体能力に思わず拍手したくなったのです。
僕の中で名付けたのが「亀さん版ムーンウォーク」。
とにもかくにも凄いものを見せていただきました。
ありがとうございました。
今年も半年経ちましたが、今のところ『雨』はナンバーワンです。
若い方たちも最後まで全く飽きずに観られるはずです。
是非、新国立劇場へ!