『東京タワー』『ロッキー・ザ・ファイナル』 最近、映画を観て泣きすぎ?! | 森谷雄オフィシャルブログ「社長を。プロデュース」Powered by Ameba

『東京タワー』『ロッキー・ザ・ファイナル』 最近、映画を観て泣きすぎ?!

先週から、今週にかけて、映画を立て続けに観ては泣き、観ては泣き・・・。


雑誌には「心のデトックス効果のある映画」とか特集されたりしているが、

僕は泣きすぎなのか?


いやいや違う。


まずは「東京タワー」は良い意味で「映画」だった。

テレビでも映像化されている原作を映画としてどう料理するのか?

ある意味楽しみだった。

僕は映画版が一番好きかも知れない。

あまり過度な演出をせず、

しっかりと人間を描き出している松岡監督の演出が秀逸。

実は松岡監督は僕の大学時代の先輩で、

自主映画時代から上映会を追っかけていたほどでした。

「バタアシ金魚」の時から感じる松岡さんの人間への視点は

「東京タワー」にも通じているなと思った。

同じ監督が撮っているなと感じさせる映画は最近少ないからだ。

そういった点で、映画的な映画だった。

オダギリジョーも良かった。

何故か、彼の映画を観た後は、その映画の中の彼が、

見終わってもこちらに乗りうつっていて、

しばらくオダジョー的になってしまう。不思議だ。

脚本、主題歌も良かった。

みんなが「やるぞ」と思ってやっている感じが全ての要素からうかがえた。


そして、「ロッキー・ザ・ファイナル」。

僕は一作目からのファンということもあるので、

正しいバロメーターかどうかは疑問ですが、

前半からロッキーが真剣に話せば話すほど、すぐに涙モードがスイッチオンされて、

「このまま行ったら、最後はどうなってしまうのだろう?」と思うくらい、

泣きっぱなしだった。

前半の人間・ロッキーを描いている部分はもちろん、

その周りの人たちのドラマをしっかりと描こうとしている姿勢は、

とても正攻法の映画になっていて、

かつ、ハリウッド的な感じがしすぎずに、抑制が効いていて、

後半の試合へ向けての辺りから、

もうロッキーが走っただけで涙が出てきてしまう。

もう何というか、音楽も含めて「パブロフの犬」状態で、

トレーニングシーンにテーマ曲がかかっただけで、ボロ泣き。

いや本当にボロ泣きとはこのこと、だった。


「前に進むことをやめるな」

「心の中で思っていることを実行しないで時が過ぎるのを待つだけでいいのか?」

「夢をあきらめるな」

スタローンが映画の中で言っていることは全て彼が実行・実現してきたからこそ、

言える言葉だし、

第一、彼は今回のファイナルであれだけの体をつくり、

実際にファイトシーンを戦い、

それをフィルムに焼き付け、

僕らに見せてくれているではないか。

スタローン=ロッキーになってしまい、

「王様のブランチ」でリリコがインタビュー中に泣き出してしまったのは、

分かる気がする。

それを観ながら、既に泣いていた僕もどうかとはおもうけれど・・・。


しかし、人間は泣きすぎると、その後の行動にかなり影響があります。


「東京タワー」は平日の午前中に観たが、その後の仕事の打ち合わせは、

なんというか、サウナから出てきた後に打ち合わせしているような気分で、

つまりは、すっきり感と疲労感とが入り交じった感覚の中で仕事することになってしまいがちだった。


「ロッキー・・・」は休みの日の夕方に観たが、

その後の夕食の時に話題に出しただけで、食事のお店で、

またもや涙ぐんで、パンフレットを読んでまた泣き、

食べたお寿司のわさびが効きすぎているわけでは決してなく・・・。


泣きすぎ注意だが、そんな映画を連続で観ているのって、

いい意味で確かに心のデトックスなのかも知れないですね。


この冬公開の僕のプロデュース作品『Little DJ 小さな恋の物語』は

そんな作品になっているのかも知れない。


まだまだ日本人には心のデトックスが必要だと思う今日この頃。

是非ご覧あれ。