感動の新進劇団「ピープルパープル」を観た!!
久しぶりにストレートないい芝居を観ました。
関西発の劇団「ピープルパープル」の「ORANGE」という作品だ。
いや、ホントに一幕目から涙が止まらず、
二幕目には、嗚咽状態でした。
題材は神戸震災後の神戸消防局のレスキュー隊の青春群像。
とにもかくにも、伏線の張り方と、それの効いて来る感じが絶妙。
音楽の使い方や役者さんの動かし方。全てがツボにはまる。
演出の宇田学さんはまだ若く、
良くこんなにも作劇術や演出力を身につけていらっしゃる!
感動です。
「ストレートな事をバカにされた時代があった」とおっしゃっていました。
僕もそんな時期があったけれど、
それをやり続けている。
それがパワーになる時が来ることを信じているし、
実際パワーになっていると思う。
劇団ピープルパープルは、そのストレートさが物凄いパワーになっている。
ストーリーが語られない稚拙な芝居を時々観るが、
それに高いチケット代を払い観たときと比べると、
その半額近い料金でパワフルなものを観せられたときの
何とも言えない気持ち・・・。
「高い芝居から分けてあげたい」と正直思う。
映画も値付け出来たら良いのかも知れない。
というと自分の首を絞めているようだけれど・・・。
ノンキャストでも本当に感動できる映画と、
豪華キャストで最悪の出来の映画と、
どちらが観たくて、どちらにお金を払いたいか?
そんな事を思うときが、邦画が良いときだからこそ思う。
みたいなことを、彼らの芝居を観た後、考えた。
さあ、また春に東京公演があるらしい。
みなさま、是非ご覧あれ!