ありがとう!2006年。『シムソンズ』から『Presents~合い鍵~』まで。 | 森谷雄オフィシャルブログ「社長を。プロデュース」Powered by Ameba

ありがとう!2006年。『シムソンズ』から『Presents~合い鍵~』まで。

早いもので今年も終わります。

いやー、早かった感じです。今年は。


昨年は怒涛の『シムソンズ』プロダクションストームの中の年越しでしたから、

クリスマスも正月も関係ない感じで、2005年が過ぎ去って行った。


そんな『シムソンズ』の完成から2006年は始まり、

2月18日には公開が始まり、同時にチーム青森(元シムソンズの小野寺選手、林選手たち)がトリノ五輪で

大活躍。カナダ戦に勝ったときにはその後のインタビューで「映画の公開日だったので絶対に勝とうと思っていた」と。

感動しました。

本当に。


そんな感動的なスタートを切れた2006年は、テーマとして『話題性』を掲げ、活動してきたアットムービー。


映画のみならず、放送作品も作ろうということで(元々、僕はテレビドラマ出身ですし)

WOWOWさんと新しい枠組み作りからスタートした『ザ・コテージ』。

安田美沙子とのデビュー以来からの彼女の主演作をやるという約束を実現。

放送から始まって、劇場公開、DVDまでをプロデュース。

春先の沖縄の悪天候にもめげず、南の島でのスリラーを制作。

安田さんの主演作としては新しい一面を出せたのかなと思う。


続いて、『ソウルトレイン』。

『THE3名様』の石原まこちん先生の初の小説の映像化。

これは、ありがたいことにプロデューサー指名を頂いた作品でした。

ありがたい。本当に。

そして、前から「この男と仕事したい」と思っていた演劇界の革命児・三浦大輔さんに

初の映像演出を依頼。

シナリオが出来るまで、とても苦労した作品だった。

何度も何度も書き直し、三浦さんと連絡が取れなくなったり・・・現場はもの凄くハードだったし・・・

でも、出来上がった作品は傑作で、主演の勝地涼くんや掟ポルシェさんとの出会いも

最高のものになった。


そして、『THE3名様 夏はやっぱり祭っしょ!!』。

これは僕にとって今年の一番のチャレンジだった。

自分の作った映像作品をリアルなライブ版にするという前々からの夢でもあったし・・・。

しかも、企画から主催、製作をすべてやる。

「絶対無理ですよ、社長!」とスタッフにはずっと言われ続け・・・

しかし、『まずは最初は自分達で経験する主義』の僕は、その反対を押し切って決行した。

福田監督のブラボーカンパニーさんの協力とローソンチケットさんのご協力で、

舞台制作やらチケッティングやらをクリアしつつも、

当日のロビーの装飾等はアットムービーの女性スタッフの頑張りで、

大反響を呼んだ『THE3名様展』になったはずだ。

一回目の幕が開いたとき、鳥肌が立った。

そして、大声で客席で笑っていた。

とにもかくにも、隆太、義徳、高史の三人のプロ根性に感動し、福田雄一の天才さにやられた日だった。

8月3日はとても忘れられない日になった。

これは毎年続けられたらいいなと思った。


そして、一年がかりで準備してきた映画『Little DJ ~小さな恋の物語~』。

9月に函館でクランクインしたこの作品は何と11月にクランクアップというアットムービー史上最長の撮影期間。

女性監督も初めてで、永田琴監督の頑張りで神木隆之介くん、福田麻由子ちゃんというローティーンの主演で

たぶん、日本映画での少年少女映画の金字塔を打ち立てる勢いで今絶賛仕上げ中だ。

この作品ではいろんな人との出会いや再会があった。

2007年の公開までまだまだ道のりは長い。

頑張らないと。


それと同時に撮影していたのが映画『AWA DANCE』。

徳島・鳴門での長期ロケーション。『Little DJ』撮影中の日活撮影所と徳島の往復が続き、

疲労困ぱいの日々でしたが、いい意味でテイストの違う作品だったので、

ちょっとしたオアシスになっていた。

実際、大変なロケだったはずだし、現場の皆様には申し訳ないのですが・・・。

徳島でリフレッシュして、日活に戻って行くといった感じでした。

長い間お世話になった鳴門のみなさま、本当にありがとうございました。

公開までまだまだ色々とお世話になると思いますが、よろしくお願いします。


そしてそして、それらが終わると同時にクランクインした『Presents~合い鍵~』。

この企画を絶対的に実現したいと思わせた出来事。それは・・・

夏に札幌で『CUEドリームジャンボリー』というオフィスキューさんのイベントを見に行った時、

札幌パルコでやっていた『オフィスキュー展』。

その時に見つけたパルコのドアに貼ってあった文言・・・・・・『PARCO×CUE』。


かっこいい。

アットムービーもパルコとかと何かしたい。


単純な発想だったかもしれないが、映画もイベント感を持った形で公開したりできるはずだと思った。

以前から社内の企画会議でテーマにしていた角田光代さんの原作をもとに、

映画館と店舗という複合感覚のある場所で、期間限定で店舗のキャンペーンと連動させつつ、

宣伝展開もする形で公開するデートムービーの提案。

普段はレイトショーと呼ばれる時間帯に45分という短い作品で勝負。

クリスマスキャンペーンのイラストが原作と同じ松尾たいこさんだったりと、運命的なことも重なり、

「パルコと何かしたい」は念願の、『PARCO×atmovie』の実現へと向かった。


初めての事をするにあたって、広末・玉山のキャスト陣の協力、新しい女性監督・日向朝子の才能に

助けられ、撮影から公開までひと月を切っていたスケジュールの中、

繊細でいて後味のいい傑作になった。

企画から配給までを担当したこの作品は、好評のうちに29日にシネクイントでの上映を終え、

年明けからは順次全国公開へと向かいます。


これらの他にテレビ東京の深夜ドラマ「半分の月がのぼる空」。

もちろん『THE3名様』の新作・祭DVDのリリース。

2007年3月公開の『Presents~うに煎餅~』の撮影も合わせて、

タイトルにするとほぼ10タイトル。


関係各所の皆様、本当にお世話になりました。

そして、作品に触れてくださった皆様、応援ありがとうございました。

たった10人足らずの会社でこれだけしかまだ出来ないけれど、

みなさんの応援で何とか今年も無事に年が越せます。

2007年はもっともっと『総合力』を高めて、

色々なことにチャレンジしていきたいと思います。


「えっ?そんなことも?!」とか「あんなことも!?」とか、

驚いて貰ったり、楽しんでもらったり・・・そんなことが大好きなアットムービーです。


2006年、本当に本当にありがとうございました!!!!


2007年もよろしくお願いいたします!!!!