10月26日。

朝。

部屋からの眺めはまさに温泉街。

朝ごはんもおいしかった。

りゅうきゅう（右下）という大分名物をここで初めて食べた。

魚の切り身をタレに漬け込んだもの。

これ、うまい。

意外とあっさりしていて上品な味。

例によって一仕事して寝て、10:00ギリにチェックアウト。

大分県農林水産研究指導センター「花きグループ」の展示温室を覗く。

発電システムの開発、心から応援したい。

植物園は季節柄、花はなくてほぼ緑一色だった。
リューイーソー（・∀・）

で、定番の地獄めぐり。
定番の普通のベーシックな観光を行うと、さすがに淋しい気持ちが……いや、思い過ごしだ。

そうに違いない。

海地獄。

中国人の女の子が、
「かんうぉー、かんうぉー、いー、あー、さん！」（看我、看我、一ニ三！）
つって、ご両親の写真を撮っていた。
超和む。

山地獄。

ここはちょっとした動物園である。

園児たちとカバ。

園児たちとカピバラ！

かまど地獄の入り口の前で、タクシーによる「血の池地獄まで送る」というかなりしつこい客引きを受けた。
血の池の差し金なのか、はたまたかまどに恨みでもあるのか。
あまりにしつこいので早々に無視を決め込んだ。
まったく、気分を害される。

で、かまど地獄。

卵の香ばしさがやばい。

昼酒解禁して正解。

鬼山地獄ではワニが飼われていた。

マジかよこいつ超頭いい。

町中の足湯を堪能しつつ、温泉街っぽいエリアを通過。
「大分香りの博物館」というところに来てみた。

まぁ、あんまり男一人で入るところではないかなと思った。
でも、せっかくだから、売店で執筆用のお香を一つ買ってみることにした。
我ながらいいお客である。

「集中できるようなのありますか？」と聞いたら、「お勉強ですか？」と返された。
やはり学生さんに見えるようだ。
ちくしょう。
しかしあくまでも中身は大人なので、大人らしく「そうですね」とだけ返す。
実際、勉強みたいなものとも言える。

そして、いわゆる集中系のお香というものはなかった。
基本的にリラックスするためのものらしい。
で、色々嗅ぎ比べた末、人気商品だという「ネロリ」を購入。
なんかスッキリした気分になれるような気がする。

そのまま海方面に向かう。
14:30、別府大学横の「満天」で味噌とんこつラーメン。

濃厚。
ちょい塩辛い。

とろとろ歩いて、別府湾に到達。
「座りなよ」と言わんばかりの流木に座る。

やがて横になる。
つくづく良い流木だと思いながら本を読んでいたら、にわかに雨が降り出した。

降られてしまっては仕方がない。
少しだけ早いけれど、大分空港へ向かった。

帰路は特筆すべきことなし。

本を読んだり寝たりしていた。

帰ってみると、部屋は荒れ果て……てはいなかったけれど、Amazonから届いた書籍がポストでギュウギュウになっていた。

もうポストの蓋が悲鳴を上げていた。

古くなった缶詰のように。

終わり。

大分旅行記 その15（完）

大分旅行記その15（完）