18:00前、湯布院の「山水館」にチェックイン。
一仕事して、露天風呂（まるで旅行番組のようだ）をいただいたあと、浴衣のままで外に出ていいとのことなので出てみる。
父の会社の保養所が草津にあって、浴衣のまま外を歩き回ることに憧れていたのである。

正直、ちょい寒。
だがそれもいい。

近くの居酒屋「まる」に入ってみた。

その時お客は僕一人。

和風オムレツ（うまい）や、とり天（うまい）を食べつつ、親父さんと話す。
どうやら親父さん、歴史にはだいぶ詳しい。
明日は金鱗湖を通って歩いて別府まで行くんですと言ったら爆笑された。
今までそんな人はいなかったという。
え、そうなの……？

店を出て、正直寒いぜ！と思いながら部屋に戻る。
冷蔵庫にあった瓶ビール（チェックアウト時に自己申告というおおらかさ）を飲み、寝る。

10月25日。
深夜1時、目が覚めた。
頭がぐわんぐわんに痛い。
万力で締め上げられているかのようである。

二日酔い、か？
店と部屋合わせて瓶ビール2本と日本酒1合しか飲んでいない。
まさか風邪？
そうだとしたら万事休す。
明日の別府歩きは厳しい。

どうかただの二日酔いであってくれ――と願いながら、水をがぶがぶ飲む。
自己流のがぶがぶ療法である。
とにかくもうひたすら水を飲みまくる。
過去、これで何度かの二日酔いを乗り越えてきた。

そして、横になる。
が、寝られない。
痛い。
無理。
相当痛い。

駄目だこれ……早く何とかしないと……と、絶望していたら、朝になっていた。
7時。
結局何とか眠れたようだ。

痛みはだいぶマシになっている。
朝食を摂りつつ、引き続き水をがぶがぶ飲む。

一仕事して一睡したらほぼ回復していた。
ありがとう、水。

チェックアウトして、てれてれと歩き出す。
由布岳が美しい。

今日はあれに登る、わけではない。
登山口を横切る感じで進むことになる。

金鱗湖を通過して、「茶いほり」というお茶屋さんで一休み。

「すすり茶」をいただいてみた。

玉露を三段階の温度のお湯で飲み、最後には茶葉を食べるというもの。

一煎目の「広がり」に衝撃。

茶葉もおいしかった。

さて、ここから残り約19km。

だんだんと登りになってゆく。

展望台「狭霧台」に到着。

トイレと自販機があったので、ここで一息つこうと思ったら、どちらも稼働していなかった。
がびーん。

そこからしばらく進んだ「由布岳登山口」で、トイレと昼飯（買っておいたコンビニおにぎり）を済ます。
そのもうちょい先で登りは終了。
あとはのたくらのたくらと降りてゆく。

大分旅行記 その14

大分旅行記その14