10月23日。
廣瀬資料館（2回目）へ。
1回目はまだ廣瀬淡窓を主人公にすると決めていなかった。
決めてから見るとだいぶ違う。

館長さんに声をかけると、最初に来た時のことを覚えていてくださった。
ストックしていた質問をしまくる。
詳細過ぎて改訂されてしまった児童向けの伝記の初版も見せていただいた。
何これ超有益。
深く感謝して豆田町をあとにする。

「求福軒」で、日田焼きそば食べおさめ。

パリパリでうまい。

それから、廣瀬久兵衛が出資・監督した「小ヶ瀬井路」を辿ってみる。
今でこそ「水濠ひた」というけれど、これが作られるまではかなりの面積が不毛の土地だったはずだ。
今でも生活用水・農業用水として使われている上、発電にも利用されている。

途中から暗渠になってしまったので、山の西をぐるりと迂回。
山だ。
山である。
およそ200年前、あれを掘削したのだ――と思うと、偉い、というより、信じられない。

「堀貫口」に回ってみると、ちゃんとトンネルが繋がっている。

すごい。

そこからさらに北上。
子供たちが網を持って遊んでいた。

超楽しそう。

東京なら……と、ふと思ってしまった。
東京ならきっと、わけのわからないモンペが「危ないざます」とか言って学校動かして立ち入り禁止にしてしまうのだろう。
世知辛い世の中ざます。

城内川をくだると、再び豆田町にたどり着く。
廣瀬家の菩提寺・大超寺に行ってみた。

英訳するとギガントウルトラテンプルである。
つよそう。

駐車場で年齢バラバラっぽい少年少女らが野球めいた遊びをしていた。
東京なら以下略。

夜、父方の祖母の家に招いていただいて食事。
帰って少し仕事して寝た。

10時24日。
掃除をして、午前10時頃、玉川の家を出る。

ラスト咸宜園。
見落としていた資料を読み、駆け足でノートを取る。
取り寄せようにも出版されていないやつであった。
正午過ぎ、館の人に挨拶をして去る。

やっと「小説を書いている」ということをすんなり言えるようになってきた。
今まで「それで食っているわけではない」ということを気にし過ぎていた。
アマチュアだからとて、何の恥じるところがあろう。

日田駅12:35発、大分行きに乗る。
今まで日田駅からはずっと高速バスだったので、電車に乗るのはこれが初めて。

豊後森駅に13時過ぎ着。
14時前のバスで、名勝「耶馬渓」へ。

大分旅行記 その13

大分旅行記その13