飛行機は12:00。
10:45のシャトルバスに乗ればいい。
というわけで、日本三大名園の一つ「後楽園」を見ていくことにした。

ホテルの朝食バイキングを欲張らず（そういうことができるようになった）、チェックアウトして、8:00ちょいのバスに乗った。
入園料を払って中へ進んでいくと、そこは確かに「名園」であった。

視界が開け、岡山城が見えた時、思わず「おお」と声が出た。

まだ早い時間なのに結構人がいる。
ほとんど海外からのお客様である。

もっさもさの蓮。

こんな姿でもまだ倒れずにいる。

「流店」というもの。
自宅に欲しい。
古代ローマの公衆便所を思い出しかけたが、速やかに忘れた。

ぐわしっと力強く地面をつかんでいる桜。

仕上げは抹茶ときびだんご。

それにしても、今回の旅行は我ながらだいぶ散財した。
豊島・直島の美術館やアートスポットは決して安くはない。
500円～2000円がどんどん失われる。
民宿の安さ（4000円とか）に違和感を覚えるレベルで、アートの神様はお布施を募る。
勿論、その価値はある。
ただ、現地に行ってショックを受けないよう、あらかじめ覚悟しておくか、財布をパンパンにして行くのがベターだと思う。

今回は旅先に仕事を持ち込んでしまったけれど、終わってみると、むしろアリだったような気がする。
大抵「のんびりタイム」とは別に「ひまタイム」も発生するものだから、時間の有効活用と言える。
帰ってからまた日常が始まる、といううんざり感もだいぶ軽減される。
いつか、仕事をしながら、長期に渡ってあてもなく放浪するのもいいかも知れない。
生きていくことぐらいはできるだろう。

そんなことを思っているうちに、飛行機は羽田に着いていた。

おわり。

豊島・直島旅行記 その8

豊島・直島旅行記その8