劇団バッコスの祭(旧名:劇団インサイドバザール)の「旗揚げ前一発研究公演」として2002年に上演した『ベルゲンゼリアの時計塔』が、母校・東京学芸大学附属高校の文化祭で上演されます。

↑つめこみすぎの一文

 

 

ベルゲンゼリアという架空の地名は、アンネ・フランクの最期の地「ベルゲン・ベルゼン強制収容所」から拝借したものです。

僕が戦争について考えるようになったのは『アンネの日記』がきっかけでした。

作品化したのは今のところ『アンネに恋をした男』(第5回公演)のみですが、アンネについてはいつか改めて取り組んでみたいと思っています。

 

さて、この『ベルゲン』や、自分が高校生の時に上演した『遠衛兵』は、何度か使っていただく機会に恵まれ、とてもありがたいことです。

 

「同じ」題材で「今」書いたら、きっと全然違うものになるでしょう。

総合的に見ればもちろん今書いたほうが優れたものになるでしょうが(そうでないと困る)、当時の自分にしか書けなかったものもあります。

たぶん、昔のほうが「自由」でした。

劇団で活動する過程で、いろいろと「現実」を知り、だんだんと実現可能性を考慮して書くようになっていった気がします。

 

僕が今取り戻さなければならないものの一つが「自由」なんだろうと思います。

 

 

62期B組の皆さん、今回は使っていただきありがとうございます。

どうぞよろしくお願いします。