森の中に静かに降り立つ異星の船から現れる宇宙人たち。だが彼らの地球植物の調査は人間たちの追跡によって中断される。宇宙船は急いで空に舞い上がるが一人の異星人が取り残されていた。森林にほど近い郊外に住む少年エリオットは裏庭でその異星人と遭遇、彼をかくまう事にする。兄と妹を巻き込んで、ETと名付けられたその異星人との交流が始まったが、ETの存在を知っているのはエリオットたちだけではなかった……。
地球の探査にやって来て一人取り残された異星人と少年の交流を暖かく描き上げたSFファンタジー。お涙頂戴の作りにいくら否定的になっても、ツボを心得たスピルパーグの演出には泣かされるが、それを耳にしただけで涙腺が緩むジョン・ウィリアムズの驚くべきスコアなくしてはこの作品の成功は考えられない。素直に楽しむに限る。
H・G・ウェルズの有名な同名原作を1959年に続き再映画化したSFアドベンチャー。事件で失った恋人を助けるためタイムマシンを発明してしまった男が、やがて80万年後の世界をも目撃してしまう。原作者の曾孫サイモン・ウェルズ監督が初の実写作品に挑んだ(撮影終盤、体調を崩したウェルズ監督に代わり「メキシカン」のゴア・ヴァービンスキーが一時期監督代行を務めた)。主演は「L.A.コンフィデンシャル」「メメント」のガイ・ピアース。
1890年代のニューヨーク。大学教授のアレクサンダーは、ある日、婚約者のエマを暴漢に殺されてしまう。現実をどうしても受け入れられないアレクサンダーは過去に遡ってエマを救い出したいとの一念で、ついにタイムマシンを発明してしまうのだった。しかし、エマの死んだ日に戻ったアレクサンダーはそこで、エマの運命そのものはどうやっても変えようがないことを知る。諦めきれないアレクサンダーはその理由を解き明かすため、今度は一転、未来へ向け時間移動し2030年の世界へと降り立つのだったが……。
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の押井守監督が、その後の世界を、ひとりのサイボーグの姿を通して哲学的に描いたSFアニメ。より進化した近未来の日本を舞台に、かつての仲間で想いを寄せていた女性の記憶を秘めている刑事が、人間と機械の関係性に自問自答し、葛藤しながら、ある真相に迫っていく。
2032年の日本。世の中は、人とサイボーグ(機械化人間)、そしてロボット(人形)の共存が進んでいた。同時に、テロが各地で続発している。そんな犯罪を取り締まる政府直属の機関・公安九課の刑事バトー。彼は、その体全てが造り物のサイボーグでありながら、純粋な部分としてわずかな“脳”と“素子”の記憶だけを残していた。ある日、暴走した少女型のロクス・ソルス社製愛玩用ロボットが所有者 を惨殺する事件が発生。さっそく相棒トグサと共に捜査に乗り出すバトーだったが、その過程で彼の“脳”を攻撃する“謎のハッカー”の妨害に見舞われていく…。