1970年代初頭、まだ人種差別が大きな問題となっていたアメリカで実際にあったエピソードを基にしたスポーツ・ヒューマン・ドラマ。1971年、バージニア州。とある町で白人の高校と黒人の高校が統合されることになる。その結果、両校にそれぞれあったフットボール・チームも1つに統合されることとなった。人種差別が根強い地元住民が反発するなか、アメリカ初の人種混成チームが誕生、さまざまな苦難を乗り越え、チームはひとつにまとまっていく……。
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34年アカデミー賞、主要5部門(作品・監督・主演男優・主演女優・脚色賞)を独占すると言う快挙を果たした古典的恋愛コメディの傑作で、キャプラ監督やコルベール、そしてそれまでパッとしなかったゲイブルの名を一躍有名にした作品。大金持ちの一人娘エリーは、勝手に婚約を交わしたことに怒った父親によって豪華船に監禁されるも恋人に逢いたくてそこから脱走、ニューヨーク行きのバスに乗り込んだ。そのバスには失業中の新聞記者ピーターも乗っていて、ちょっとしたごたごたからお知り合いになる。娘を探そうとする父親は新聞にデカデカと彼女の記事を載せ、それを読んだピーターは特ダネをモノにしようと何食わぬ顔で世間知らずのエリーに手を焼きながらも愉快な旅(あの有名なヒッチハイクなどなど……)を続けるのだった。やっとの思いでニューヨークに着いた二人。しかしそこで目にした新聞には“婚約を許す”と言う父親の記事が載っていた。が、その記事に困惑する二人……。そう、既に二人はお互いに惹かれ合う仲になっていたのだった! そこから二転三転するストーリーの面白さと全編にちりばめられたユーモアとロマンティックな雰囲気。そして小粋なコルベールに笑顔が素敵な伊達男、ゲイブル。それらを見事にマッチさせた“古き良き時代”を代表する誠に素晴らしいコメディ映画の傑作中の傑作! 「夜の乗合自動車」は本作のリメイクにあたる。
おそらく、西部劇史上、十指に数える事に異論はないであろう傑作。舞台は緑麗しいワイオミングの高原地帯。縁あって開拓移民のスターレット一家に厄介となる、旅人シェーン。折しも、この地では開拓移民と牧畜業者の間で土地をめぐる諍いが起こっていた。やがて、スターレット一家にもその騒動が飛び火してきた時、世話を受けていたシェーンは、彼らの間に割って入っていく……。西部の股旅物としてはまことにオーソドックスな展開なるも、全てのスタッフ・キャストによる奇跡のコラボレーションがこの名作を造りあげた。風景描写・人物描写共に丹念かつリアルな演出を施した監督のG・スティーヴンス。J・シェーファーの原作を基に、あくまでも子供の視点から物語を構築させ、英雄譚と人情劇を融合させた脚本。ワイオミングの美しい山間風景の中にキャラクターを確実に捉えた撮影。そして、主題曲『遥かなる山の呼び声』の余韻も忘れ難い、調べの数々。シェーンに扮するA・ラッドは一世一代と言っていい快演を見せ、その早撃ちシーンと相俟って観客に永遠に記憶されるであろう主人公となり、一家の父=V・ヘフリンと母=J・アーサー、この映画の語り手でもある少年ジョイ=B・D・ワイルドも正に適役。そして、実は少ない登場シーンながらも強烈なインパクトを残して消えていくJ・パランスの黒づくめのガンマン。語るべき要素は枚挙に暇がない。優れた西部劇は少なくないが、ここまで多くの人に愛された作品はそうあるものではない。大衆性と娯楽性の両方を持ち合わせているからこそポピュラーとなるのだ。それは10年以上経ってから、同名のTVシリーズ(主演はデヴィッド・キャラダイン)になった事でも明らかであろう。