22SR0009
0.26ct
3.6/3.3/2.6
B5
Mogok

ガードル部分に多数の生地不足がある原石の輪郭が残ったまま、少し中途半端な印象の姿が、最高の色調と高い透明度と彩度の結晶と少しアンバランスな感じがする天然無処理で美しいルビーは、ミャンマー中北部の中山間地域にある有名なモゴック鉱山で産出しました。サイズは、縦3.6㎜/横3.3㎜/深さ2.6㎜、重さ0.26ctですが、テーブル側の面の大きさを少しでも大きく残そうとした職人の気持ちが良く分かります。本来であれば、もう一サイズ小さい寸法で磨くところを、原石の肌が残ることが分かっていながら敢えて、ひとまわり大きな姿で研磨しました。後で修正することになって、もう一度すべてのバランスを見ながら再研磨するのはとても手間のかかることですから、最後の仕上げ(ポリッシュ)工程の前の段階、輪郭を整える作業でやり直すのが普通です。クラウン側(宝石を上側の三角形もしくは四角形の切子面で囲まれている部分)を磨いている時の職人の気持ちが良く分かります。「たぶん、磨きなおしだろうな…」と思いながら最後まで仕上げてくれたと思います。通常であればリカット(再研磨)して形を整えると思いますが、よく見てみると破損の原因になるような欠点はなく、このままジュエリーに装着しても大丈夫なところをよく分かって作業を進めてくれたと思います。逆に、このままの形の方が大自然の造形美である天然無処理で美しいミャンマー産ルビーが如何に貴重であるかを感じていただけるので良いのかも知れない…と感じ、そのまま紹介させていただくことにしました。宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、結晶の質はとても高いものの、美しさ「B」美しいもの、色の濃淡は「#5」品質を3つのゾーンに分けた場合は、ジュエリークオリティ(高品質)になります。しかし、上述の通り、磨き直せば、確実に「A」以上、輝きがあり美しいものになり、ジェムクオリティです。未完の大器ということで期待できるルビーです。


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ルビーブランド  Mori's ruby(モリスルビー)銀座/京都三条

公式サイト: https://www.morisruby.com/

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