名古屋市科学館で開催されている特別展

「宝石 地球がうみだすキセキ」の

第三章に展示されている

ピジョンブラッドルビーの写真。


さて、ルビーの価値に大きな影響を及ぼす

需要と供給のバランスについて…

美しく、希少で、経年変化が無い

のが宝石の定義。

インターネットの無かった時代は、

今よりも世界は

情報が少なかった…だから、実際に

世界にどれだけあるか? 

また、どれだけ人気があるのか?

マスメディアの言う事を信じるしか

なかった。

だから、誰もが知っていること

(=知名度が高い)で消費者が、

「有名だから大丈夫だろう…」と商品を

購入していた。

告知することで需要をつくり出し、

たくさん供給する。

たくさん供給することで、また知名度が

上がっていく。

大量生産 ✕大量販売  = 大きなビジネス

を展開してきたのが、これまでの

ブランドビジネス。

同じように100年前にルビーとして

買っただろうリングでも人工合成した

モノは、どれだけ豪華な装飾がされ

ていても、オークションに出品すら

できないだろうが、

同じような大きさのモノが、

「天然無処理で美しいミャンマー産

ルビー」であったなら、例えば1g

(5ct)のジェムクオリティであれば

オークションで1億円を越える… 

同じように見えても、買う時に同じ

名前のルビーだったとしても、どんな

ブランド名がついていても…

インターネットが発達して、誤魔化す

ことができなくなった時代の現実。

人工合成石は、人為的に数量が

増やせるので、時間と共に希少性は

下がっていくから、当たり前だが…。

50年前から商業的に始まった

加熱処理をして美しさを改良したルビー

も近い将来は、人工合成石と同じ運命を

辿るだろう。

人が供給量を増やし続けるから…

需要とのバランスが崩れた時に商業的

な価値が無くなり流通しなくなる。

モリスがルビー専門で創業した2

0年前には、「ルビーは一般的に、

加熱処理している」と鑑別書に書いて

販売されていたこともあり、天然無処理

で美しいミャンマー産のルビーが、

加熱処理したルビーに埋もれて

本来の価値が分からなくなっていた。

これからも食料品や日常生活必需品

などの消費財については、変わらない

と思うが、貴重品に関しては、

特に経年変化の無い宝石類

(ルビー、エメラルド、サファイア、

ダイヤモンド)の場合は、手放す時のこと

が、問われる時代になるだろう。

モリスの使命は、伝統的に人が大切に

受け継いで行くべき宝石とはどういう

ものかを伝えて、宝石文化を再構築、

京都から世界に発信していきたい。

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ルビーブランド  Mori's ruby(モリスルビー)銀座/京都三条

公式サイト: https://www.morisruby.com/

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