ミャンマー産ルビーを赤くする着色要因であり、

地殻では鉄の1/250ぐらいしか存在していない

金属元素クロム(Cr)。

Wikipediaより引用ここから→
1797年フランスルイ=ニコラ・ヴォークランによってシベリア産の紅鉛鉱(クロム酸鉛、PbCrO4)から発見された。ヴォークランはこの翌年(1798年ルビーが赤いこと、エメラルドが緑色であることについて、クロムが不純物として入っているためであることを発見した。

かつて、兵馬傭坑より出土した青銅の剣や矛・戟・弓矢からクロムが検出されたこと、またそれらの多くに錆びた痕跡がないことから、代にクロムによる耐食加工技術が用いられていたという説が唱えられていたが[3]、2019年の調査によって、クロムは兵士像に塗布されていた塗料由来のものであり、耐食加工の痕跡ではないことが明らかにされた。

引用ここまで

ルビーは、サファイアと同じコランダムという鉱物、

結晶なので、世界中のコランダム(ルビーの鉱物名)の

鉱床でクロムだけで赤くなったルビーが産出するはずなのに…

 実際は、ミャンマーやタジキスタンなどの
 
一部の極々限られた地域でしかクロムだけで真っ赤

になるルビーは産出しない…

他の玄武岩起源のルビーや広域変成岩起源のルビーでは、

クロムの他に鉄やバナジウムなどが着色要因になる。
 
なぜルビーを赤くするほどの密度で、しっかりと存在

しているのか?諸説はあるが、私が信じているのは、
 
有機物起源説。サンゴや微生物が持つクロムが、海底に

堆積し、その堆積岩が2億年とも4億年とも言われる

地殻の移動により現在の位置に圧縮されたというモノ。
 
ルビーが育つ母岩である大理石の主成分も、ルビーを

赤くする着色成分も両方、太古に生きた「生命」が

供給源になっているということ。
 
古くからルビーの宝石言葉に「生命」というものがあるが、

人の感性がそれを感じていたとしたら驚き以外の

なにものでもない。
 
また、余談だが、このクロム…古くはギリシャで「色」を

表したそうで、「Color(カラー)」=色の語源。
 
写真は、糖蜜状組織…ルビーの中に水と蜜を混ぜたような

模様だが、これはクロムの含有率のムラによるもの。

だから、クロムがほとんど入らないブルーサファイアには

見られない光景。
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