琥珀の首飾り / 北海道 知内町郷土資料館蔵
飾る文化の誕生が人間と猿を分けた…という説。
引用ここから>
人間と動物の違いは何か?人間は直立二足歩行をし、道具を使い言葉を操るなどが頭に浮かぶだろう。しかし、直立二足歩行や道具の使用に関してはすでに一部の猿人類に確認されている。<中略> 言葉も人間だけが操るものでもない。様々な動物たちが自分たち独自の言葉でコミュニケーションをとっている。驚くべきはクジラである。彼らは数千キロ離れた仲間とも交信できるという。では、人間が人間として動物から画される行為とは何だろうか?それは、自らを別のモノで飾ること。この「飾る文化」こそ、メルクマール(指標)になるのではなかろうか?動物が自らの身体を別のモノを使い自主的に飾る行為は現在まで確認されていない。こうした考えに立てば「装身具」は、人間が人間たる象徴とも言えるものである。<中略> したがって、装身具史の研究は、実は人類の歴史を紐解くこ
とにもつながるのである。<引用ここまで>
日本装飾史 露木宏氏著
と、とても興味深い文章があった。
そういえば、動物は、宝石ジュエリーを自分から
着けている様は、見たことがない。
挿し絵で登場している旧石器時代の琥珀の首飾り…
これを着けた私たちの祖先は、何を思ったのだろう。