モリスは、ルビーを専門にしているので、

宝石の研究やセミナーでスイスのグべリン研究所

とご一緒することがある。

という訳で、時々スイスへ行くのだが、その時に

出会ったちょっといい話。


スイスのルツェルンには、街のいたる所に傭兵を

称える彫刻などが残っている。

ホーフ教会の近くの泣いているライオンの像もそう。

$ルビー社長☆森孝仁 presents ルビーの森

おれた槍と盾の横で矢が刺さった状態で泣いて

いるライオンは、スイスの傭兵を表しているそう。

ホテルの守衛さんに聞いてみたら、フランス革命の

時に、ルイ16世とマリーアントワネット王妃

を警護してたのが、このルツェルンから

行ったスイスの傭兵(雇われ兵)たちだったとのこと。

傭兵なのに、700以上の兵が約束どおり、最後まで

マリーアントワネットを守るべく命を懸けて戦い戦死

した。

そして、帰らなかった父親の代わりに、残された

遺族にその誇り高い「金貨」を守り、届けたのが、

スイスの銀行だということ。

金融大国になった意味と、なぜ街のあちらこちらに

兵隊さんの像が立っている理由が分かった。

スイスのこういう名もない傭兵たち

(日本でいうと足軽?)を称える気持ちや

守衛さんが、誇らしげにサッと説明してくれる

ところ…私は好きだ。

最後まで使命を全うした兵隊さんたちも

天国で誇りに思っていることだろう。