銀 (シルバー) と聞けば、最近は安価な

アクセサリーに使われる事も多いので、

金やプラチナの格下と思われているが、

昔はロイヤルファミリーのティアラなどにも

使われた由緒のある貴金属。

銀は変色したり、アレルギーのある方に敬遠

されるが、実はこの銀の反応が、太古から人を

守ってきた。

例えば、欧米では、今でも食器ナイフやフォーク

等を「シルバー」と呼ぶ。

例えば、中世ヨーロッパでは、人を暗殺をする時

にヒ素を入れたそうだが、ヒ素に含まれている

硫黄が銀と反応して、食べる前に黒くなり、毒を

盛られたことが、分かったそう。

また、ヨーロッパでは、赤ちゃんが誕生すると

「銀のスプーン」を贈った。

これも、伝染病が怖かった時代、銀のスプーン

の殺菌作用が分かっていたのだろう。

銀イオンは、細菌が呼吸するために出す酵素を

止めてしまう力があり、細菌の繁殖を抑える。

長く人を守ってきてくれた金属。

写真のジュエリーもシルバーで作られているので、

地金の部分が黒く変色しているが、味があっていい。

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