人間と動物とどう違うのか?

道具を使うか使わないか?

武器を使うか使わないか?

「日本装身具史」(美術出版社)に

面白い記事を見つけた。

(本文の引用)
「飾る文化」の誕生
人間と動物の違いは何か?人間は直立二足歩行を行う、
道具を使う、言葉を操るなどが頭に浮かぶだろう。
直立二足歩行や道具の使用に関してはすでに一部の類人猿
に確認されていた。また、道具をつかうことでは、チンパンジー
の小枝などを使った蟻つりなどは有名であるが、この行為は
類人猿のみならずカラスの仲間にも見られる行為であることが
報告されている。さらに近年、石を使って食料を掘り出したり
石をハンマーのように使い、種や木の根、枝を砕き昆虫を食べて
いたサルの例が、英国ケンブリッジ大学の研究チームによって
確認されている。また、米国ジョージア大学などのチームによる
観察でも、大きな岩の上にヤシの実を置き、石を打ち付けて
割って食べる猿のグループが見つかった。
この猿の存在は、石器を獲得したわれわれの祖先の姿を彷彿
とさせる。一方、言葉も人間のみが操るものではない。様々な
動物たちが、自分たちの独自の言葉でコミュニケーションを取って
いる。驚くべきはクジラである。彼らは、数千キロ離れた仲間とも
交信できるという。
では、人間が人間として動物から画される行為とは何なのだろう。
それは、自らを別のモノで飾る。この「飾る文化」こそ、人間と動物を画するメルクマール(指標)になるのではなかろうか。
動物が、自らの身体を別のものを使い自主的に飾る行為は現在まで
に確認されていない。こうした考えに立てば「装身具」は人間を飾る重要なアイテムであり、人間が人間たる象徴ともいえるのである。(引用終わり)

ジュエリーは人間であることの

一つの指標だった。

そういえば、飼い主の趣味で

洋服を着て散歩する犬は見かけますが、

自らの意思で、洋服を着たり、ジュエリーを

着けて欲しそうな動物は見たことがない。

飾ることに何かを感じるところから人間へと

進化した歴史を感じながらジュエリーをみる

のは楽しい。

ひょっとしたらルビーで身を飾ったお猿さん

がいたかも…