宝石ルビーがお宝の頂点に戻る過程は…



人類が最も古くから「お宝」として

大切にしてきた宝石であり…しかし、

その数が少なく、国王でさえ完璧な

ルビーは手にすることができない。

完璧なルビーを手にするのは人類の

夢でした。

約120年前に発明された人類初の

人工合成ルビーには、そのような時代背景

があります。

最近では、品質の低い原石を人為的に処理

をすることで品質が改良されたものがルビー

として流通しているのが現状です。


天然無処理で美しいルビーは、太古も今も

驚くほど少ない。

ミャンマーのルビー鉱山で採掘をする

ようになって分かったことは、

極端に高いルビーの希少性です。

1㎜のルビーなら毎日のように見つかり

ますが、1ct(6㎜)を超えるルビーは、

1か月探し続けて1つ見つかるかどうか…



宝石の定義は…

人を魅了する美しさ

希少であること

そして、価値も含めて経年変化が無いこと。

宝石は古くならないので、人の手によって数が

増やせるものは、時間と共に価値を失っていく

のです。



人類の夢だった完璧なルビー(人工合成石)も

時代の流れと共に宝石ではなくなりました。

そして、人為的に処理をして美しさを改良した

ルビーも次の世代には同じことでしょう。


天然無処理で美しいルビーが、お宝の頂点に

戻っていく様子は、産業革命以降、「人の脳みそ」

(科学技術)が、すべてを解決すると勘違いして、

母なる地球環境の限界を目の当たりにして

「LOHAS」と提唱されはじめたのと似ています。


時代は、人が何を作り出せるか?…から

何を次の世代に残せるか…にシフトしていると

思います。