写真は、私と妻の結婚指輪です。

金とプラチナのリングで思い出が

いっぱい詰まっています。

もう20年前になりますが、

何も知らない私は、

一人で結婚指輪を探しに行きました。

米国に住んでいてジュエラーの仕事を

する前のことでした。

宝石店に入って、色々見せて頂きました

が、ジュエリーの知識も全く無く、

自分の好みさえ分かりませんでした。

仕事で、鍛造の部品に慣れ親しんで

いたので...

「プレスした金属のモノは無いですか?」

とリクエストして出してもらったのが、

写真の私たちの結婚指輪です。

それから。。。

もう10年も経ったらサイズが合わなく

なりました。

今は着けることが出来ません。

プレスでつくられたリングは、後から

サイズ変更ができない。

後から加工できないというのは、

頭では、分かっていたのに。。。

人間とは面白いモノで、すぐにやってくる

たったの10年後さえ予想して、判断でき

ないのです。

幸い私はジュエリーが仕事になりました

ので、新しくつくりました。


はっきり言えることは、ジュエリーは

最初に着けたときの事、その時の記憶を

ずっと鮮明に残してくれる

「思い出カプセル」だということです。

いまでも二人の宝ものです。

リングについたキズを見てもふたりの

思い出です。

写真は、宝箱にピットインして、

もう着けることは無くなった結婚指輪。