下の画像は、2011年にスイスの

グベリン研究所ダニエル博士と一緒に

宝石の見分け方のセミナーを上海と、

銀座で行った時の「Gubelin Gem Lab」

が用意してくれた資料です。

7億年前からの大陸の移動を

画像にしたものです。

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7億年前には、地球の大陸のほとんどは、

南半球にあります。

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3億4000年前になっても今の地球とは

全く違う姿です。

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8000万年前になって、すこし、アフリカの

位置が分かり、アメリカの姿も何となく

分かる様になりました。

この、今ならマダガスカル島がある辺り

にある三角形の大陸にご注目下さい。

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6000万年前には、海底に堆積した堆積岩

(チョークのもとになるカルシウム分が多い)

を押し上げながら、インド洋を南半球から

ユーラシアン大陸まで縦断して行きます。

サンゴ礁やお魚、貝殻などが生きた証…

堆積岩をです。

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そして、見慣れた、現在の写真です。

インドが南半球から北上してくる時に

連れてきたカルシウム分が多い堆積岩に

高い圧力と熱が加わって、変性したのが

ルビーの母岩です。

ルビーが育つ環境に、その時確かに生きて

いた「生命」が関係していることが

分かります。

生命が、ミャンマー産ルビーを育てた…

そして、育てた形跡がインクルージョンで

確認できる…

ミャンマー産ルビーの代表的

なインクルージョンである、アパタイト、

ルビーの母岩が結晶して内包されている

ものです。