
これは、1600年代後半につくられたとされる
ルビーのロケットペンダント。
ルビーとダイヤモンドで縁取られたハートマーク
のロケットには、髪の毛が入れられ、その上に
ロッククリスタルでカバーされています。
髪の毛を入れておく…
髪は、自分の身体の一部ですので、想う人の
それを入れて、いつも身に着けているというのは、
今も変わらない気持ちだと思います。
最近は、便利な携帯電話やウェッブを使った
スカイプなどのサービスができて、いつでも連絡が
取り合える様になったので、この様に髪の毛が
入ったロケットを身に着けて、相手を想う…という
習慣は少し時代遅れなのかも知れませんが、
私は、便利な今だからこそ、思い出したい文化だと
思います。
簡単にてっとり早く自分の思いをメールで伝える
のも良いです。
自分の思いに対してすぐに返事が
帰ってくる…から便利で良いのですが、
長い間、想い続けた分厚さはありません。
そっと相手の髪の毛が入ったロケットを身に着けて
相手の気持ちに甘えないで、こちらから一生懸命に
想いを重ね…そういう気持ちがお互いに伝わった時
に絆というモノが生まれるのかも知れません。
このロケットの写真を見ているとそういう、
このロケットを身に着け、また会える時を想い
待った女性の姿を想像し…
こういう文化は、残していきたいなと思います。