
ルネッサンス期の結婚指輪ですが、
エナメルで描かれた模様
(羽の生えた、燃えるハートや
勿忘草のもとで硬く結ばれる手)
や、リングの腕から肩にかけた
ハートを握る手のモチーフなど、
女性が考えるデザインとは
思えません。
それもそのはず、
このギメルリングと呼ばれるは、
結婚指輪は、男性が女性に内緒で
一生懸命に考えたデザインです。
女性にプロポーズする瞬間まで
その彼女はプロポーズのことも
このリングのことも…
何も知りません。
男性が、この日の為に一生懸命に
彼女の友達に好みを聞いたり
しながら、自分の想いを
形にしたのです。
コテコテのデザインですが、
そういうことがわかると
頑張っている男性の姿が
目に浮かんできます。
写真は、指輪88 淡交社より