モリスは何をやっているのか?
長い文章ですが…ミャンマーで感じたことを書いてみました。
昨年からの経済開放により大きく変わろうとしているこのミャンマーとその周辺の東南アジアの国々のパワーを感じる今日ですが、取り残されていくように、日本の存在感が薄れて行きつつあることに寂しさを感じています。その理由は、色々あるのでしょう。例えば、いままでは、経済的にゆとりがある日本が先進国として、ミャンマー、ラオス、カンボジアなどへ経済支援という形で関わることが多かったと思います。アジアの先進国のシンボル日本のイメージはとても良かったのです。しかし最近ミャンマーでは、インドネシア、タイランド、マレーシアなどのASEAN諸国や中国、韓国と相互に経済活動をするようになり、少し寂しいことですが、電化製品でも自動車でも、いつかは持ちたい憧れの商品「Made in Japan」のイメージは失われつつあります。最高品質を求め過ぎるために値段が高くて、ASEAN諸国の一般の消費者には買えない高嶺の花…そこで台頭してきたのが、HuaweiやSamsungなどの中国、韓国企業の製品です。性能は数年前の日本製ぐらいですが、電化製品を持ったことのない人たちには、安くてそこそこのモノで十分なのです。しかし考えてみれば、日本も同じ道を歩んできたのではないでしょうか?高度経済成長期に得意としたのは、アメリカなどの西側諸国の発明したモノをよりよく改良しながら品質を向上させて行くことでした。「安くて良い」のが日本製イメージだったそうです。私が小学校のころのニュースで覚えているのは、日本車をハンマーで叩きながら抗議するアメリカ労働者の姿です。アメリカで発明された自動車をコピーし、改良し、それをアメリカ人に買って貰いながら経済的に豊かになってきたのが日本です。アメリカ/日本の貿易摩擦という言葉を思い出します。それが、今では、中国にコピーされた!と被害者のように日本人が怒っているのです。あの時に、怒っていたアメリカ人の気持ちが分かるような気がします。でも、その中国も経済成長が続けば、いずれ中国産の値段が高くなり、追従する後進国が作った安くて良い商品を買うようになるのでしょう。順番なのです。さて、それでは、このグローバルな時代に、Made in Japanは、どのような方向性で輝きを取り戻すことができるのでしょうか?
私は、「MADE IN JAPAN」にプレミア感を出して行くこと、ブランド化することだと思います。新興国の勢い、物量作戦におされてその存在感が色褪せたとはいえ、日本製の商品の品質の高さは世界中で認められています。そして何より、日本には古くから受け継がれる香り高い伝統的文化があります。茶道のお茶器などもそうですが、受け継いでゆく「お宝」を消耗品と分けて大切にする価値観を持っています。「エモーショナルバリュー」とでもいうのでしょうか?モノに魂をこめる感性を持っています。私たちモリスは、最高品質のルビーでアジア初、国際的に認められる宝石ジュエリーブランドになり、受け継がれるお宝として認知されるように邁進します。その次の段階は…JAPANにすらこだわらないユニバーサルな価値観が創れれば…(長くなりすぎるので、もうやめます)
環境問題を含め、人間の消費活動によって限りある地球の資源が蝕ばれていく今日、「消費から保存へ」と価値観をシフトさせるシンボルマークが求められています。ルビーを持つことが、モノを所有する満足感から自分よりも長く存在する「お宝を預かる喜び」「シンボルマーク」にまで昇華させられるかどうか…そんな目標に向かって、モリスの挑戦は続きます。
長い文章ですが…ミャンマーで感じたことを書いてみました。
昨年からの経済開放により大きく変わろうとしているこのミャンマーとその周辺の東南アジアの国々のパワーを感じる今日ですが、取り残されていくように、日本の存在感が薄れて行きつつあることに寂しさを感じています。その理由は、色々あるのでしょう。例えば、いままでは、経済的にゆとりがある日本が先進国として、ミャンマー、ラオス、カンボジアなどへ経済支援という形で関わることが多かったと思います。アジアの先進国のシンボル日本のイメージはとても良かったのです。しかし最近ミャンマーでは、インドネシア、タイランド、マレーシアなどのASEAN諸国や中国、韓国と相互に経済活動をするようになり、少し寂しいことですが、電化製品でも自動車でも、いつかは持ちたい憧れの商品「Made in Japan」のイメージは失われつつあります。最高品質を求め過ぎるために値段が高くて、ASEAN諸国の一般の消費者には買えない高嶺の花…そこで台頭してきたのが、HuaweiやSamsungなどの中国、韓国企業の製品です。性能は数年前の日本製ぐらいですが、電化製品を持ったことのない人たちには、安くてそこそこのモノで十分なのです。しかし考えてみれば、日本も同じ道を歩んできたのではないでしょうか?高度経済成長期に得意としたのは、アメリカなどの西側諸国の発明したモノをよりよく改良しながら品質を向上させて行くことでした。「安くて良い」のが日本製イメージだったそうです。私が小学校のころのニュースで覚えているのは、日本車をハンマーで叩きながら抗議するアメリカ労働者の姿です。アメリカで発明された自動車をコピーし、改良し、それをアメリカ人に買って貰いながら経済的に豊かになってきたのが日本です。アメリカ/日本の貿易摩擦という言葉を思い出します。それが、今では、中国にコピーされた!と被害者のように日本人が怒っているのです。あの時に、怒っていたアメリカ人の気持ちが分かるような気がします。でも、その中国も経済成長が続けば、いずれ中国産の値段が高くなり、追従する後進国が作った安くて良い商品を買うようになるのでしょう。順番なのです。さて、それでは、このグローバルな時代に、Made in Japanは、どのような方向性で輝きを取り戻すことができるのでしょうか?
私は、「MADE IN JAPAN」にプレミア感を出して行くこと、ブランド化することだと思います。新興国の勢い、物量作戦におされてその存在感が色褪せたとはいえ、日本製の商品の品質の高さは世界中で認められています。そして何より、日本には古くから受け継がれる香り高い伝統的文化があります。茶道のお茶器などもそうですが、受け継いでゆく「お宝」を消耗品と分けて大切にする価値観を持っています。「エモーショナルバリュー」とでもいうのでしょうか?モノに魂をこめる感性を持っています。私たちモリスは、最高品質のルビーでアジア初、国際的に認められる宝石ジュエリーブランドになり、受け継がれるお宝として認知されるように邁進します。その次の段階は…JAPANにすらこだわらないユニバーサルな価値観が創れれば…(長くなりすぎるので、もうやめます)
環境問題を含め、人間の消費活動によって限りある地球の資源が蝕ばれていく今日、「消費から保存へ」と価値観をシフトさせるシンボルマークが求められています。ルビーを持つことが、モノを所有する満足感から自分よりも長く存在する「お宝を預かる喜び」「シンボルマーク」にまで昇華させられるかどうか…そんな目標に向かって、モリスの挑戦は続きます。