
指輪88(淡交社)の7番目に紹介
されている紀元前4世紀の
エトルリアのスカラベリングは、
表がエジプトでも復活、再生を
あらわしたスカラベ(甲虫)、
裏側に獅子の姿が、
白と黒の縞メノウに彫刻されて
います。
このリングを最初に見た時の
印象は、地金、金の部分が、
何ともゴツゴツとしていて
着け心地が悪そうだな…という
ものでした。
しかし、実際に手に取ってみると
以外に引っ掛かりも無く不思議な
感触でした。
写真に写っている金の地金に
混ざっているゴツゴツした金属
は、指輪88を編集していく際に、
貴金属加工の専門家である職人さん
が調べたところ、イリジウム、
ルテニウムというプラチナの一種
と判明しました。
それにしても、何のために
プラチナの粒を混ぜたのでしょうか?
普段は、お守りとしてスカラベを
上に向けて着け、大切な約束の
シールをする時に、石を裏返しにして
スタンプしたのでしょう。
それにしても、紀元前4世紀といえば、
アレキサンダー大王がペルシャへ
攻めていった時代…
日本だと、卑弥呼が生まれる前です。
その時代に実際に使われただろう
指輪に触れて、2000年後の地球は
どうなっているのだろうと、想像して
しまいます。