英国エリザベス女王の頭上に
輝くルビーは、150カラットを超える
もので、ブラックプリンスと呼ばれ
400年以上、王冠を飾ってきました。
それが、近年、宝石学が発達し、
正確には、ルビーではないことが
分かりました。
古代インドでは、2000年も前から
同じ赤い石でも、ルビー、スピネル、
ガーネットを見分けていました。
それでは、なぜ?
ルビーは、アジアが原産地で、
ヨーロッパでは産出しないことも
関係していると思います。
1500年代にマゼランの世界一周の時に
金のように取引されるルビーの
存在が確認されるまでは、
それは、それは珍しい宝石だった
ようです。
また、ルビーとレッドスピネルは、
鉱区では、同じように、同じ場所
から産出しますし、化学組成も
よく似ています。
ルビー+マグネシウムが
スピネルなのですから…
原産国の事情が分からないヨーロッパ
の人々には、分かり様のないこと
だったのかも知れません。