
奈良県にある法隆寺の五重の塔に
ある涅槃像があります。
お釈迦さんが入滅された時を表して
いますが、周りにいる羅漢さんたちが
嘆き悲しむ姿が特徴的です。
お釈迦さんには、たくさんの
お弟子さんがいました。
阿羅漢さん自身もたくさんのお弟子さん
を持つ、いわば一教団の教祖のような
存在だったそうで、その教祖さんたち
が、お釈迦さんの教えに心酔して…
写真は、お釈迦さんが無くなった時の
姿が写真の嘆き悲しむ羅漢さんの姿
です。
「私に聞かないで、
自分で決めなさい…」
それが、お釈迦さんの最後のことば
だと言われています。
お弟子さんが、
「これから、私たちは、どうすれば…」
と聞いた時の応えだったのですが、
この羅漢さんの表情を見ていると、
お母さんに叱られた子供の様に見え
ます。
不安だったのでしょう。
お母さんは、子供を叱る時、その子の
将来を心配して、「愛情」と共に
叱るのですが、
最後のことばに、その様な意味が
あったのでしょうか?
その表情から、それを感じます。