
今から約10年前のこと…
筑波大学の名誉教授 村上和雄先生と
ある方のご紹介でご一緒させて頂き
ました。
村上先生は、遺伝子の研究の世界的な
権威であり、レニンという物質から
色々な情報を解読された方ですが、
失礼ながらその先生に、
「映画のようにクローン人間で、同じ人が
たくさん作れるようになるのですか?」
とお聞きしたところ、
先生は、ニコニコと笑いながら、
「あれは、自動車でいえば、ボディの色
を変えたぐらいのモノで、生命としては
何も変わっていないよ…
既にある生命に少し手を加えたぐらい」
「人は、歴史上、一度も生命を創ったこと
がない。大腸菌ですら、1つもつくった
事が無いのだから…
生命が、創れるのは、お母さんとお父さん。
要するに自然だよ。その法則を創ったのは
サムシンググレート(神さま)でしょう。
これは、学者が言っちゃいけないので、
ナイトサイエンスって言うんだけど…」
とお応え頂きました。
無処理のルビーのインクルージョンを見る度に
その話を思い出します。
人の意図していない風景に、何となく、
村上先生のおっしゃっておられた
サムシンググレートの術を感じます。