
今日から、3日間で開催する
ヨーロッパ宝飾芸術の研究家と
見るアンティークジュエリー展に
関連して…
昨日、ご紹介した鍵をモチーフに
したREGARD(リガード)ブローチ
について、もう少し詳しく…聞かせて、
とお声を頂きましたので、ご紹介させて
頂きます。
様々な宝石を使った金製リガードブローチ
ジョージアン 1830年頃
ルビー、エメラルド、ガーネット、アメシスト、
ルビー、ダイヤモンドの宝石の頭文字をとって、
「REGARD」と相手を想う気持ちを表した
デザインでそれぞれの宝石をチェーンに
ぶら下げるなど、とても細かい加工がされて
いるブローチ。胸に装着したときに、
それぞれの宝石の動きが、楽しめ、また、
非常に繊細に軽く作られているので、
薄手の洋服でもブローチが「おじぎ」
をした状態になりにくいでしょう。
ジョージアン1800年~1837年
世界初の産業革命が完成を見た時代
ジョージアンという時代区分は、建築や美術の世界では1714年のジョージ1世の即位から1830年のジョージ3世の崩御までを言うが、ジュエリー史では、ジョージ3世の在位の1800年頃からヴィクトリア女王即位の1837年頃までを指す。英国では、世界最初の産業革命が完成されつつあり、王侯貴族や僧侶とは異なる新興の富裕階級が誕生した時期でもある。ジュエリーにおいては、素材が極めて希少で、それによる制約が加工技術やデザインに見られた。
(ヨーロッパ宝飾芸術 山口遼氏著)