
手の形をした肩の部分が、上から見た
時にハート型に見えるベゼルを支える
とてもユニークなリング。
ルビーとダイヤ。
ギメルリングと呼ばれ、2本のリングを
組み合わせて一本のリングを構成する
モノで、ルネッサンス期前後に流行
したスタイルで、結婚指輪として使われていた。
そして、リングを開くと、中にエナメルで、
赤ちゃんの姿と、骸骨が表現されている。
結婚指輪で赤ちゃんは、分かるが、骸骨とは驚き。
「死が二人を分かつまで…」という意味
で、メメント.モリと呼ばれる「死」に対する独特
の価値観。
死を感じているという事は、生きているということ。
そして、短い人の人生を幸せに過ごそうというもの。
17世紀のリングは、今でもそれを伝えてくれる。