photo:01


手の形をした肩の部分が、上から見た

時にハート型に見えるベゼルを支える

とてもユニークなリング。

ルビーとダイヤ。

ギメルリングと呼ばれ、2本のリングを

組み合わせて一本のリングを構成する

モノで、ルネッサンス期前後に流行

したスタイルで、結婚指輪として使われていた。

そして、リングを開くと、中にエナメルで、

赤ちゃんの姿と、骸骨が表現されている。

結婚指輪で赤ちゃんは、分かるが、骸骨とは驚き。

「死が二人を分かつまで…」という意味

で、メメント.モリと呼ばれる「死」に対する独特

の価値観。

死を感じているという事は、生きているということ。

そして、短い人の人生を幸せに過ごそうというもの。

17世紀のリングは、今でもそれを伝えてくれる。