
写真は、今朝、顕微鏡をのぞいて
いて発見したミャンマー産ルビー
の典型的なインクルージョン
(内包物)です。
ルビーの結晶の中に他の結晶が
存在している図です。

このタコのような形をした結晶は
調べるとアパタイト(カルシウム
の結晶)であることが多いのですが、
ミャンマー産のルビーは、
そのカルシウム分の多い母岩の中で
育つ宝石です。
母岩は一般的に「大理石」と呼ばれる
白い岩ですが、岩は岩石です。
その岩石を構成している主成分が
結晶化してルビーの中に入っている
のです。
要するにお母さんが結晶になって
子供=ルビーの中に残っているわけ
です。
私たち人には、必ず一人に一人の
お母さんがいて、ルビーも同じです。
どこで育ったのかが分る結晶を
顕微鏡で見ていてると、宝石ルビー
というのは、私たち人と同じで、
同じものが2つとない個性なのだと
いうことを改めて感じます。