
1760年代のヒストリックリングです。
エメラルドと古いローズカットの
ダイヤモンドを使って、
花束のイメージで作られています。
愛する人に贈られたものであること
は、裏から見た時の結び目
「Lover's Knot」から読み取ること
ができます。

この「指輪88 淡交社」には、
この様なヒストリックリングが88本
紹介されています。
本文結びの部分より引用)
指輪が黒いのは、ダイヤモンドを
留める銀のベゼルとプロング(爪)が
時を経て黒く変色しているからです。
そのため石の輪郭がくっきりと浮かび
上がり、味わいも増している様です。
エメラルドを留める部分とリングの
内側、つまり直接肌に触れる部分は
金で作られています。まだ、プラチナ
が使われていない時代、黄色の金より
も白い銀で留めた方が、無色のダイヤ
モンドを美しく見せると考えたため
です。おそらく王侯貴族が、婚約指輪
か愛の証として女性に贈ったリング
なのでしょう。永遠にかれる事のない
宝石の花束で愛を伝えるとは、
なんとも贅沢でロマンティックな
表現方法です。
(引用ここまで)
46本目のこのリングの紹介では、
ジュエラーの小宮幸子さんGIA.GG
が担当されています。