$ルビー社長☆森孝仁 presents ルビーの森


写真は、2-3世紀の古代ローマ時代の

婚約指輪です。

古代ローマ時代には、婚約が成立する

と男性は鍵のついたリングを女性に

贈ったそうです。

この鍵がついたリングから、家計の

主導権は女性が持っていたことを表わ

しています。

男性が外へ出て仕事をし、得たものを

家へ持ち帰り、その家計を女性が

管理しながら上手く使っていく…、

このスタイルは、古代ローマ時代には

既にあったようですが、実はこの習慣

については、面白い説があります。


旧石器時代の村社会ができ始めた頃には

すでに、男女の分業が始まっていたと

いう説があります。

手先が器用になり、大脳が発達した結果、

頭が大きくなりすぎて、人間の赤ちゃんは

他の動物よりも早く産みだされる結果に

なった可能性があるそうです。

要するに極端な早産です。

その為に、他の動物なら1年もすれば

大人と同じように行動できるところ、

人間の赤ちゃんは、10年ぐらい母親が

必死で守らないと育たなくなりました。

そのため、父親が、外に出て食料など

を供給することで生存率を上げたそうです。


その習慣が、古代ローマ時代には、

男性婚約指輪として、財産を入れておく

金庫の鍵を贈る習慣になり、

そして、それがルネッサンス期の富の

象徴であるルビーを使った豪華な

ギメルリングを贈る習慣

につながり、時代を経て、

婚約指輪を贈る習慣は、

男性が結婚を申し込む女性に

「食べ物を持って帰って来るから、

 待っていてね」

という気持ちの現れであり、

「安心して下さいね」という気持ちを

伝えるものに変化していったのでしょう。


指輪88 Histric Rings(淡交社)より