
よく似た美しさと色の濃淡を持った2つのルビー。
普通の日光だとあまり違いがありません。
…が、紫外線にあたると…

かなり違う2つのルビーになりました。
左側のルビーはタイランド産、右側がミャンマー産です。
この紫外線があたると鮮赤色に輝く「蛍光反応」する
のが特徴です。
接触変成岩起源のミャンマー産のルビーは、
玄武岩起源のタイランド産に比べて紫外線域の光を
吸収する鉄分の含有量が少ないから…などの説が
ありますが、どの程度の差なのかは私にはわかりません。
しかし、ミャンマー産のルビーを見分ける一番簡単な
方法であり、また宝石の品質を判定する際に原産地
が重要な要素の一つである理由です。
タイランド産やアフリカ産も少しは、蛍光反応をします
が、その度合いが違います。
この蛍光反応のため、昔から燃える石炭などと
呼ばれたり、ノアの方舟の天窓から入った嵐の日の
光で輝いた赤い石…など色々な言い伝えが残って
います。
一瞬、息が止まるような輝きです。
是非一度、ご覧ください。