
楽家5代目、宗入作の黒楽茶碗。
京ことばで「みっちゃ面」というあばたの
ような表情が魅力。利休の侘び茶に通ずる世界を
圧倒的な個性で表現している」
(写真と文はpen2007年No190より引用)
京都の古美術、お茶道具といえば東山区古門前の
「中西松豊軒」。
ご主人の中西さんは、
「古美術品は、預かりもの、自分の寿命の中で、
この道具を預かり、次の世代にバトンタッチする」
とおっしゃいます。
また、「いくら大切なモノだといっても、それを蔵の
中にしまっておいたり、ましてや棺桶の中にまで持って
行くというのはもっての外。美術茶道具を持つということ
は、文化を預かるとおいうことですから、その文化を他人
と分かち合う場を持たなければ意味がありません」
「茶の湯は、人とモノの洗練された関係を育む場です」
とも。
私は、芳心会の木村宗慎先生を通じてお茶の世界に
触れさせて頂いておりますが、ご主人の中西さんは、
先生のご親友です。
私は、お茶の雰囲気や感覚が大好きで興味半分で
首を突っ込むのですが、いつも変わらずにお茶道具など
の解説を詳しく聞かせていただき有り難いのですが、
私たちが専門の宝石ジュエリーも欧州ではしっかりと
受け継がれて来ましたが、いま、日本でも美術茶道具
の世界に学ぶことは多いのです。
私たちはジュエラーとして、中西さんのような気持ちで
宝石をお預かりできればと思うのです。
中西松豊軒
京都市東山区古門前通大和大路東入元町388-1
075-551-8000