ゆとり教育では、できないわざ。

中国雑技団の技です。

いすの上にいすを重ねて、その上で

倒立するという、強烈な技ですが、

このショーを支えているのは、

一人ひとりのアーティストの練習です。


実際の技を見ていると、細かいところで

タイミングがずれたり、技の切れが弱かった

りと、完璧ではありません。

それだけに感じたのは、努力の上に成り

立っている芸術だということです。


私も体育会系の育ちですので、何となく、

彼らが積み重ねてきた練習の量を感じること

ができます。

10年厳しい練習をして、舞台の上に立てる

人は、ほんの一握りだと思います。

あの舞台を支えていいるのは、残念ながら

舞台には立てなかったけど、舞台を愛する

「同じ釜の飯を食った」仲間だと思います。

だから、舞台が映えるのです。


それに引き換え、びっくりしたのは、

小学校の運動会が、大人が操作して

かけっこでさえ、

速い子と速い子、遅い子と遅い子

のグループに分けるそうです。

どうなんでしょうか？

走るのが遅い子は、ひょっとしたら

投げるのが向いているかも知れません。

大人が「考え過ぎ」ているように思います。

「ゆとり教育」も良い面もあるのでしょうけど、

「現実は競争の社会」であるということを

学校で見せてあげて欲しいなと思います。

厳しい毎日を送るから、できたときの喜びが

格別なのだということを教えてあげて欲しいなと。


舞台でイキイキとした目で演技される若い子

たちを見ていると、そう感じました。