1760年代のアメシスト/ダイヤ/金/銀のリング。

元の所有者は、中世からヨーロッパで財を成した

トウルン.ウント.タキシス家(郵便王とよばれた)

です。ロスチャイルド家とも親密な仲にあった

裕福な貴族です。

私が驚いたのは、アメシストの色むらです。

強いライトを照らさないと、美しい紫にみえるので

すが、ライトを照らしたとたんに、美しい紫と

色の抜けた部分が見えました。

ローズカットのダイヤモンドもこの時代は、

完璧な形ではありません。

品質の良し悪しでみれば、素晴らしいアメシスト

ではありません。

しかし、私は、このリングを大切にされて
(大切にされないと残りません)

また、この宝石を着けて社交に出かけていかれた

方の事を想像してしまいます。

宝石には、同じものは2つと存在しません。



最近では、宝石といえばダイヤモンドです。

とても量が多い宝石ですので、個性を表現するために

4C(一般に鑑定と呼ばれる)がありますが、

忘れてはいけないのが、宝石は

「たった一つ」だということです。

指輪とは、そういうものではないでしょうか?


「橋本コレクション」より。
文章は、宝官優夫先生の解説を参考に。



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