写真は、考古学的にも重要なヒストリックリング

「橋本コレクション」から、16世紀のルビーリング

をGIAの渥美氏にブラックライトで照らしていただき

ながら内包物を撮影したモノです。

ブラインド状双晶面(成長線)が見られます。

この蛍光反応とブラインド状の双晶面の2点の特徴

から、ミャンマーのモゴック産のルビーだといえます。

また、リングについては、1580年代にヨーロッパで

初めて作られた黒のエナメルで美しい装飾がされて

いることから、ヨーロッパで作られたものだと考え

られます。


また、会でのディスカッションで、全国宝石学協会

の顧問、宮田教授によると、この時代の北ヨーロッパ

では、一部の裕福な商人たちが、宝石ジュエリーを

着け始めたそうです。貨幣経済が発達したことにより、

王侯貴族などに限られていた夢の宝石に手が出せる

様になったのです。

(まだまだ限られたごく一部の層だったようですが。。)

そして、この時代には、南ヨーロッパの商人は、

ビルマ(現在のミャンマー)へ到達しています。


このリングを手に取って拝見した時、その時に、

遠くヨーロッパから「宝探し」に出かけた人の

ロマンを感じました。

$ルビー社長☆森孝仁 presents ルビーの森|日本で唯一採掘権を持つ男-hr