写真は今回、ミャンマー北部のナヤンから

イエッチョー君が持って帰った原石の一部

です。すべて鉱区ごと、場所ごとに分けら

れているのですが。。。美しい原石では

ありません。中にはルビーと呼んでも良い

と思われるものはありますが、それでも

美しくありません。

それでは、この「その他の原石」はどこへ

行ってしまうのでしょうか?

処理をして美しさを改良されるか。。

絵などに貼り付ける材料にされます。

どちらにしろ希少性が低いわけですから。

硬度の高さを利用して研磨剤にも使われ

たりもします。

15世紀ぐらいのアンティークジュエリー

を見れば分かりますが、私たちが思って

いるほど美しくなくても、天然ルビーで

あるということで、大切に使われていま

した。ところが、近年になって変化しました。

まず、採掘する技術の発達で数が増えて

原石で美しいモノ以外は、宝石の枠から

はずれました。人工合成ルビーなるもの

もできましたし、その後の加熱処理も発達

したからです。処理して美しくなったもの

よりも遥かに価値の高い3番目ぐらいの

原石は、カット研磨さえされなくなりました。

パッと見て美しければ、人工合成であって

も処理石であっても「キレイな方がいい」

ということです。

(パッと見が悪いとお客様が見てもくれない

から仕方ないのですが。。。)

でも、人工合成ルビーの技術は発達し、今は

「ニセモノ」扱い。処理技術もドンドン発達

してきました。

。。この後は一体どこへ行くのでしょうか?

私は、昔に戻ると思います。

原石でたとえ特別美しくなくとも、そのまま

の美しさを楽しむようになると思います。

「無処理で普通のルビー」ということです。

色々な考え方があると思いますが、人工合成

ルビーとガラスとどちらがいいですか?

どっちでも良いような気がしますし、お値段

無処理で美しいルビーと比べるまでもありません。

お安いのであれば、それは素晴らしいことですが、

お客様がお買いいただくからといってドンドン

作って数を増やしていくのもエコの時代に

どうかな?と思いますけど。。。

。。とまぁこの話はさておき。。。

少なくて人気が高いものは「お高い」のです。

そして更に人気が上がると「更にお高くなる」

ということです。

そういうことで、モリスは、処理が必要な原石は

貴重な資源であっても、処理をして美しさを改良

しないことにしています。本当に希少で大切にされ

てきたものの価値が分かりにくくなるからです。

美しくないルビーの原石は昔から研磨剤などに

使われてきましたので、モリスの場合は、加熱処理の

実験に使わせていただいています。

そのあとに、コランダムとしてお使いいただけ

れば良いのですから。。。

中国などでは、まだまだ、パッと見て美しい方が

優先で、処理の有無を気にされるのはこれから

です。まだ一つ目ですから。。。

しかし、成熟した日本では、無処理でちょっと

美しいルビー。。。も見直されていくと思います。

ルビー社長☆森孝仁 presents ルビーの森|世界一のルビー屋になる!|ルビーで世界で一番のハイエンドジュエリーブランドを創造する-namyarough