写真は、14世紀のヨーロッパのリング。
14世紀といえば、日本では、鎌倉時代の後期から室町時代。
しかし、今あっても、全然おかしくない形。
丸くカボションカットされた中央あたりに天然無処理石
特有の赤色の強い部分と弱い部分がまだら模様のように
なっているので、今では、欠点としてとらえられる。
だが、色のムラを真ん中に堂々と持ってきて研磨して
いるところに、自然に対するするその当時の人の
気持ちを感じる。
今のように「地球にやさしい」とか、少しおごった感じ
ではなく、人間の力ではどうしようもない、逆に自然を
崇拝し、生命力など地球のお力を頂戴しようとする
気持ちを感じる。
(真ん中が光っていないところが、色が抜けている部分)
写真、指輪を手に取る会「Histric rings」の時のもの