モリスは、「無処理のルビー」の中でもごく限られた

「無処理で美しいルビー」をいつも探しています。

文字通り「宝探し」がモリスの仕事なのですが、

希少な宝ものを探していて、色々なことを学ばせて

頂けます。そのひとつですが、長く残ってきた

ルビーのジュエリーを拝見すると、

「宝ものは私よりも長く存在していくものであり、

その存在を大切に守っていきたいと思わせるもの」

だということです。

身近にある「宝もの」といえば、「子宝」や「国宝」

など、特に子宝などは、確実に自分の存在よりも大切

なものであり、次に大切に引き継いでいくものと考え

てもいいと思います。

宝物を大切にしながら生きていくという「人」の行為に

より、その「宝もの」に持ち主の人格が刻み込まれていき

自ずと存在に厚みが増していくものだと思います。

1000年前のルビーを使ったジュエリーを拝見しいていると

何が「宝もの」なのか?ということを感じさせてくれます。

写真は、ルビーの内包物の写真です。

モリスミャンマーでは、カット研磨したルビーはすぐに

顕微鏡で内包物の撮影をするなどデータを取っています。

処理の有無を見分けるための研究を続けているからです。

なぜそんな研究が必要なのか?

処理をして美しさを改良し、無数に宝物に見えるモノの

数を増やそうとする行為が、子供がお母さんを作ろうと

する様なもので、何か変だと思うからです。

ルビーの森-inclusion9