のだめカンタービレに始まったクラシックブームの中で
日本初の本格クラシック映画と銘打たれた
成海璃子と松山ケンイチの主演作。
13歳の天才少女ピアニストのうたと音大生を目指す和音(ワオ)。
まわりの期待からピアノへの愛情を失いかけ、遠ざかっていくうたと、
素直で音への感度が高いが技術がないワオが出会うことで
二人は音楽と自分の関係を見つめなおし、お互いの存在も変化していく。
やがて神童は難聴や思い出のピアノの喪失、父の死の真相など
さまざまな困難を経験し、乗り越えることで
自分自身が音楽だということに気づいていく。
コミックが原作ということで、2時間にしてしまうと少し物足りない。
結果的にいくつも「謎」が残されたままになってしまうのが残念か。
けれど、成海璃子はやはりいい。独特の透明感。
実際にピアノを習っていたそうで、実際に弾くシーンも。
まぁ、うたの苦悩を描くには描写が少なすぎるかぁ。
もっと神童らしいシーンを見たかった。
松山ケンイチは朴訥な感じで好感が持てるけど、
構成上、端に追いやられちゃったかなぁ。残念。
それでもラストの二人の連弾は素敵だった。
かなりあのシーンで救われる、ほんとに。
クラムボン・ミトの「リプルソング」が見終わった後もじんわり残ります。
映画じゃなくて連ドラでみたいかも。
役の背景をもっと見せれば味わい深い作品になるのに。
コミックスを読みたくなった。
こう考えると、のだめドラマは本当によくできてたなぁ。しみじみ。